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筑摩 世界古典文学全集を読む
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2021年5月15日土曜日
『世界古典文学全集 19 諸子百家』貝塚 茂樹 編
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諸子百家の思想の概観。 本書は、諸子百家の思想家の中から、墨子、荀子、管子、韓非子、孫子の5名を選んで、著作から主要な部分を日本語訳したものである。なお本書で収録されていない諸子百家(の主なもの)は、儒家本流(孔子・孟子)と道家(老子・荘子)である。 そもそも諸子百家とは春秋戦国...
2021年5月14日金曜日
『孫子』貝塚 茂樹 訳 (『世界古典文学全集 19 諸子百家』所収)
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孫子の思想。 本編は『孫子』の全訳である。『孫子』は思想書ではない。あくまで兵学書である。火攻めにする時はどうするかとか、どのような地形で攻めるべきか、退却するべきか、といったような戦いの細かい話もある。 ところが、諸子百家の様々な思想を読んでから『孫子』を読むと、これが紛れもな...
2021年5月13日木曜日
『韓非子』本田 済 訳(『世界古典文学全集 19 諸子百家』所収)
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韓非の主要思想。 本編は『韓非子』全55編の中から、主要な30編を日本語訳したものである。韓非は中国の戦国時代の末期、韓の公子として生まれた。彼は荀子の弟子となったが、生まれつき口が吃りでうまく喋れなかった。華麗な弁舌で思想や政策を説く儒家や墨家が貧窮の徒であったのとは対照的で、...
2021年2月24日水曜日
『管子』西田 太一郎 訳(『世界古典文学全集 19 諸子百家』所収)
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管仲に仮託された政治・経済政策の思想。 管子(管仲)は、中国の春秋時代、斉の桓公を補佐して国を富ませた名宰相であった。それに続く戦国時代、斉では学者を優遇して、大夫(家老)の待遇を与えて専ら学問に専念させたが、それに応じて天下の俊英が斉に集ってきた。こうして斉には「稷下の学士」と...
2020年11月23日月曜日
『荀子』常磐井 賢十 訳(『世界古典文学全集 19 諸子百家』所収)
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荀子の主要な思想。 荀子の時代、つまり紀元前300年前後は、戦国時代の末期であり、社会は乱れに乱れていた。それに先立つ春秋時代では、戦も名乗り合う一騎打ちのようなものが行われていたが、戦国時代には集団戦となり、殺し合いは大規模になった。だまし討ちや権謀術数、下剋上が横行し、社会の...
2020年11月4日水曜日
『墨子』森 三樹三郎 訳(『世界古典文学全集 19 諸子百家』所収)
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墨子の主要著作。 中国の春秋戦国時代(紀元前5世紀の前後200年くらい)、諸子百家と呼ばれる様々な思想家・学派が現れた。彼らは現代でいう思想家ではなく、戦国の世で他国よりも富国強兵を実現させるための政策コンサルタントのような存在であり、諸国を遍歴してその政策を説いた。 今では失わ...
2020年8月30日日曜日
『大学・中庸・孟子』金谷 治・湯浅幸孫・日原利国・加地伸行 訳(世界文学全集 第18巻)
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儒教の重要な古典。 儒教には四書五経といわれる古典があり、うち四書とは『論語』『大学』『中庸』『孟子』を指す。もともと『大学』『中庸』は(五経の一つである)『礼記』の一部分であり、これを独立させて重視したのは南宋の朱熹(朱子)であった。 朱熹はこれを独立させたばかりで...
2020年5月10日日曜日
『世界古典文学全集36A 禅家語録 I』西谷啓治・柳田聖山編
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初期禅のムーブメントを感じる禅籍群。 本書に収められた作品は、本書出版時点においてそれまで通読されたことのないものばかりで、初日本語訳となるものがほとんどである。 筑摩書房は世界古典文学全集の編纂と同時に「 禅の語録 」というシリーズを編纂していて、それの成果が取り入...
2020年5月5日火曜日
『臨済録』秋月 龍珉 訳(西谷啓治・柳田聖山編『世界古典文学全集36A 禅家語録 I』 所収)
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強烈なパワーを持つ「語録の王」。 『臨済録』は、黄檗希運(おうばく・きうん)の弟子、臨済義玄(りんざい・ぎげん)の言行録である。 「上堂(対話による説法の記録)」、「示衆(講義の記録)」、「勘辨(禅者が互いの実力を確かめるために行う問答)」、「行録(臨済の一代記)」の...
2020年4月29日水曜日
『黄檗伝心法要』入矢 義高 訳(西谷啓治・柳田聖山編『世界古典文学全集36A 禅家語録 I』 所収)
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禅学概論の書。 『黄檗伝心法要』は臨済義玄(りんざい・ぎげん)の師匠であった黄檗希運(おうばく・きうん)の講義録である。 これは、黄檗の在俗の弟子であった裴休(はいきゅう)が江西の鍾陵における説法(842年)と宛陵での説法(848年)を筆録したものを基本に、他の弟子が...
2020年4月9日木曜日
『頓悟要門』平野 宗浄 訳(西谷啓治・柳田聖山編『世界古典文学全集36A 禅家語録 I』 所収)
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頓悟の理論書。 禅には北方で行われていた禅(北宗)と南方のそれ(南宗)があるが、『六祖壇経』の六祖こと恵能(えのう)の弟子荷沢神会(じんね)が、 北宗は漸悟——長い修行の末に悟る 南宗は頓悟——すぐさま悟る だと決めつけてから南宗の独走となった。 そしてそれを新...
2020年3月10日火曜日
『達摩二入四行論』柳田 聖山 訳(西谷啓治・柳田聖山編『世界古典文学全集36A 禅家語録 I』 所収)
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最初期の禅籍。 『達摩二入四行論』は最も古い禅籍であり、禅の初期思想を伝えるものである。達摩(「達磨」が一般的な表記だが、敦煌本の発見によりこちらの方が元来の表記とされ、本書ではこちらが採用)という人物の実在は怪しいが、達摩に仮託して表現された初期の禅のエッセンスがつまっ...
2020年1月2日木曜日
『六祖壇経』柳田 聖山 訳(西谷啓治・柳田聖山編『世界古典文学全集36A 禅家語録 I』 所収)
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唐代の禅僧、恵能の言行録。 恵能は貧しい生まれで教育を受けず、字が読めなかった。彼は薪を売って母親を支えていたという。だが町でお経を読んでいる声を聞いて突如発心し、母を棄てて出家し弘忍という高僧の下で修行した。字が読めないので最初は下働きのような形だったが、彼は生まれなが...
2019年10月31日木曜日
『趙州録』秋月 龍珉 訳(西谷啓治・柳田聖山編『世界古典文学全集36A 禅家語録 I』 所収)
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趙州従諗(じょうしゅう・じゅうしん)の言行録。 趙州和尚といえば、かの『無門関』の第1則「狗に仏性はあるのか?」で余りにも有名である。また道元の『正法眼蔵』にもたくさん登場するし、『碧巌録』にもその公案が多く集録されている。 彼の禅風は徹頭徹尾語りと問答にあった。やや...
2019年10月23日水曜日
『碧巌録』(西谷啓治・柳田聖山編『世界古典文学全集36B 禅家語録 II』 所収)
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日本語訳された『碧巌録』。 『碧巌録』は、「宗門第一の書」と呼ばれ日本の禅宗、特に臨済宗には多大な影響を与えてきた。また難解であることでも有名であり、古来多くの注釈・講釈の本が出版されてきた。しかし意外にも長く日本語訳されることがなく、本書は出版時おそらく初めて日本語全訳...
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