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南薩日乗
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2022年5月4日水曜日
天皇はなぜ現人神になったのか
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天皇はなぜ現人神になったのか。 簡単なようでいて難問である。多くの日本人は漠然と、戦時中の軍部がその無茶な戦いを遂行するために天皇を神にしつらえ、絶対主義体制を作り上げたのだ、と思っている。 しかし生身の人間を神にしつらえるなんて荒唐無稽なことが、軍部の強制だけによってできるは...
2019年6月14日金曜日
「話」を集めた民俗学者
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南方熊楠の『十二支考』は驚異的な本である。 これは十二支に宛てられている動物たち(もっとも牛は除く)に関する蘊蓄を縦横無尽に語っている本なのだが、蘊蓄のレベルが超人的だ。古今東西の文献を博引旁証し、仏典のようなお堅い本から現代のゴシップのような話まで自由自在に飛び交ってい...
2019年5月30日木曜日
鹿児島と廃仏毀釈を巡って
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私の生きる鹿児島という土地は、突き進むときは歯止めがかからないというか、実行力がありすぎる部分があって、思慮分別をかなぐり捨てて行動のみに生きるような、そんな風土がある。 その象徴が、幕末から明治にかけて行われた廃仏毀釈である。 神社から仏教的要素を排除しようとする明治政...
2018年8月5日日曜日
「犀の角のように ただ独り歩め」
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あなたの生き方に一番影響を与えた本は? と聞かれたら、『ブッダのことば』(中村 元 訳)と答えるかもしれない。 当時私は大学の一年生。郷里の鹿児島を離れ、姉と一緒に東京で生活していた。別段、人生に迷っていたとか、東京暮らしが不安だったとか、そういうことはなく、大学の勉強は...
2018年5月6日日曜日
西郷隆盛と西南戦争
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私は鹿児島の人間だから、西郷隆盛というと、もう物心ついた時からいろいろ聞かされていて、内容はあまり覚えていないが高校生の頃に伝記(か海音寺潮五郎の小説か)を読んだ記憶がある(曖昧)。 その後祖父が「これも読みなさい」といって3冊、本をくれた。 『西郷隆盛のすべて―その思想...
2016年12月22日木曜日
本で旅した人びと
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先日、「石蔵古本市」というイベントを主催した。 雰囲気のよい石蔵を貸し切って、古本屋さん5軒を呼んだ古本市を行うというものである。それを取り仕切ってくれたのが鹿児島市の「 つばめ文庫 」という古本屋さん。 この「つばめ文庫」、「本で旅する」というテーマを掲げていて、ち...
2016年2月3日水曜日
人造人間と「愛」
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ゾッキ本、というのを知っているだろうか。 日本では書籍に再販制度があるので、本は返品可能なものとして書店に納入される。しかし何らかの事情で返品が出来ない本があって、そういう本は新刊本であっても古書として扱われ古書店に安値で売られる。これがゾッキ本である。 いわゆる「バ...
2015年12月2日水曜日
糞尿の文学
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『ガルガンチュアとパンタグリュエル』という、もう書名を目にした瞬間にうずうずしてしまうような偉大な文学作品がある。 この本を初めて見たのは神保町の古本屋だった。古びた岩波文庫の5冊揃い。 渡辺一夫 訳の伝説的な作品。 当時は絶版の岩波版がほとんど唯一の『ガルガンチ...
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