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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2025年10月6日月曜日
『日本法制史(下)』瀧川 政次郎 著
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( 上巻 からの続き) 第5編 融合法時代中期(国法時代) 戦国時代には「法律が異常なる発達を遂げた(p.11)」。伊達家の『塵芥集』(171か条)や武田信玄の『甲州法度』(55か条)のような法典が各地で編纂されたのである。それらは概ね室町時代の法令に倣っており、制裁が弾圧的で...
2025年9月10日水曜日
『江戸のセンスー職人の遊びと洒落心』荒井 修・いとうせいこう 著
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扇子のデザインを語る本。 本書は、東京の扇子の店「荒井文扇堂」の主人・荒井 修 氏の話をいとうせいこう氏が聞いたものの記録である。対話ではなく、荒井氏の話がまとめられており、章末にいとうせいこう氏のコメントが付されるというスタイルになっている。 荒井氏の話は、基本的には江戸時代か...
2025年8月24日日曜日
『老子』福永 光司 訳(『世界古典文学全集37 老子・荘子』所収)
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老子の思想。 『老子』を通読するのは3度目である。以前は道の思想に憧憬を抱き、無為の世界を体得しようとさえ思っていた。だから以前は、「聖典」へ向かう態度で『老子』を見ていたと思う。今でも道の思想には魅力を感じているが、一歩引いてみられるようになった。そして今回は、今まであまり目に...
2025年8月20日水曜日
『民間暦』宮本 常一 著
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民間の年中行事について考察した本。 本書には、「新耕稼年中行事」『民間暦』「亥の子行事—刈り上げ祭り」の3編が収録されている。 このうち『民間暦(みんかんれき)』は、宮本常一が初めて一般向けに出した単行本である。小学校教員をしていた宮本が民俗学の世界に傾倒し、教員を退職して調査研...
2025年8月16日土曜日
『神国日本』佐藤 弘夫 著
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中世の神国思想を考究する本。 中世には「日本は神国(しんこく)である」という言説が常識となった。それはどうしてか。なぜこのような言説が生まれたのか。一般には、神国思想は戦前日本の狂気じみたイデオロギーであったとみなされているが、実際はそういうものではない。ではその実態はいかなるも...
2025年7月15日火曜日
[論文]「古代中世の葬送と女性——参列参会を中心として」島津 毅 著
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古代中世において、女性がどう葬送に参画したかを分析する論文。 平安時代には、母は子の葬送に参列すらしなかったという。例えば美福門院藤原得子の葬列には娘の暲子内親王、姝子内親王は参加していない。暲子内親王は両親から莫大な財産を相続していたにもかかわらず、母の葬送に参列していない。な...
2025年7月13日日曜日
『江戸の旅日記——「徳川啓蒙期」の博物学者たち』ヘルベルト・プルチョウ 著
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江戸の旅日記から視野の拡大を考察する本。 日本人にとって、旅に出ることは見知らぬものを発見することではなく、歌枕をめぐることで古の旅人たちを追体験することであった。しかし江戸時代になると、旅人たちは新しい「現実」を発見することになる。旅は見聞を広め、自らを相対化し、あるいは「日本...
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