書径周游
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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2024年6月30日日曜日
『底にタッチするまでが私の時間—よりぬきベルク通信1号から150号まで』木村 衣有子 編
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新宿のカフェのフリーペーパーの選り抜き本。 新宿駅の地下に「BEER & CAFE BERG(ベルク)」というカフェ・バーがある。すごい人通りの中に、まるで岩礁のように存在している店である。このカフェには、『BERG通信』という一枚ものの毎月発行されるフリーペーパーがある...
2024年6月17日月曜日
『応仁の乱−戦国時代を生んだ大乱』呉座 勇一 著
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応仁の乱を詳述する本。 始めに告白すると、私は本書を5%も理解していない。私は室町から戦国期は詳しくなく、本書の理解に必要な知識があまりなかったというのが最大の原因だ。 しかしながら、私でなくても本書の理解は骨が折れると思う。というのは、本書の登場人物はおびだたしく、またアレがあ...
2024年6月16日日曜日
『中世の神と仏(日本史リブレット32)』末木 文美士 著
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中世の神仏の在り方を概説した本。 「長いあいだ、中世は仏教の時代だと考えられてきた(p.1)」 。そして神仏習合は、不純なものと見なされてきたのだという。しかし中世の神仏習合に、日本の宗教の原像を解明する鍵が潜んでいると著者は考える。本書は、「主として中世神道論の形成・展開という...
2024年6月13日木曜日
『江戸のコレラ騒動』高橋 敏 著
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江戸時代の人々が、コレラにどう対処したか、特に神仏関係に注目してまとめた本。 幕末、日本には海外からもたらされたコレラが流行した。コレラは致死率が高く、治療法もなく、感染後から死亡までの時間も極めて短い恐ろしい病であった。当時は感染という現象自体が理解されていなかったから、まさに...
2024年6月1日土曜日
『徳川思想小史』源 了圓 著
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江戸時代の思想の流れを概説する本。 今でこそ江戸時代の思想史はたくさん刊行されているが、本書の原著が刊行された1973年には難解な専門書しかなく、思想の流れを全体的に摑める本がなかった。著者が徳川思想史の研究を始めたときも「まるで手探り状態だった」という。そこで著者がまとめたのが...
2024年5月29日水曜日
『日中を結んだ仏教僧——波濤を超えて決死の渡海』頼富 本宏 著
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日中交流を行った仏教僧についてまとめる本。 古来、日本は大陸から様々なことを学んできた。特に遣唐使の時代には、積極的に大陸の文明を摂取することに努めた。そこで重要な役割を果たしたのが仏教僧である。大陸の文明を導入するインセンティブとして、最新の仏教(書、曼荼羅、仏像等)を持ち帰り...
2024年5月17日金曜日
『儒教とは何か 増補版』加地 伸行 著
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儒教を祖先祭祀の宗教として叙述する本。 儒教は、一般には倫理道徳の教えとして捉えられているが、著者に拠ればそれは儒教の「礼教性」だけを見たイメージにすぎない。著者は、儒教の本質は葬送儀礼を中心とする「宗教性」であって、それが東アジアにおいて「儒教文化圏」が形成されてきた力なのだと...
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