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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2023年10月30日月曜日
『神々の体系—深層文化の試掘』上山 春平 著
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日本神話編集の背景を推測する本。 著者は、『古事記』と『日本書紀』の神話、特に『古事記』の神話に登場する神々が、整然とした体系を持っていることに気付いた。それは、 アメノミナカヌシ→ 【高天の原】イザナギ→アマテラス→ニニギ 【根の国】イザナミ→スサノオ→オオクニヌシ →イワレヒ...
2023年10月16日月曜日
『女帝と道鏡—天平末葉の政治と文化』北山 茂夫 著
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孝謙/称徳天皇と道鏡について、天平末期の政治状況から述べる本。 女帝・称徳天皇は病気を治してくれた道鏡を重用し、遂には道鏡を天皇として即位させようとした。しかし、宇佐八幡宮からの神託は「天皇は皇緒をつけよ」という道鏡の即位を否定するものだったため、その野望は果たせなかった。天皇の...
2023年10月13日金曜日
『暗殺の幕末維新史—桜田門外の変から大久保利通暗殺まで』一坂 太郎 著
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幕末明治における暗殺を述べる本。 幕末には実に多くの暗殺や暗殺未遂事件が横行した。その数は百件を超す。また維新後も、数は減ったものの暗殺は続いた。本書は、そうした事件をほぼ時系列的に列挙して幕末維新の歴史を述べる「闇の維新史」である。 そのように暗殺が頻発したのは、日本史の中でも...
2023年10月7日土曜日
『江戸の幽明―東京境界めぐり』荒俣 宏 著
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荒俣宏が語る江戸の田舎めぐりの本。 本書は、「朱引のうちそと」を荒俣宏が歩き、江戸時代そこはどういうところだったか、どのような変遷があったか、見どころはどこかなどを自分史に絡めて語る本である。 では「朱引のうちそと」とは何か。江戸時代には、江戸は府内と郡部(郊外)が分かれていた。...
2023年9月30日土曜日
『近世の解体(日本史講座 第7巻)』歴史学研究会・日本史研究会 編
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歴史学研究会・日本史研究会の第4次の講座の第7巻。近代の国民国家の形成過程を述べる論文集。 「近世の解体」というタイトルからは明治維新後を思い浮かべる人も多いだろうが、本書に収録された論文のほとんどは近世は内部から解体していったという立場に立ち、その解体過程を述べている。 「 1...
2023年9月26日火曜日
『神と仏—民俗宗教の諸相—(日本民俗文化体系4)』宮田 登 編
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神と仏をめぐる民俗文化の考察。 日本人の宗教観は、神(神祇信仰)と仏(仏教)の間で揺れ動いてきた。そしてその背景には、土着の民俗信仰があった。本書は神と仏を軸にして日本人の宗教観を考察する論考集である。 「 序章 神と仏―民俗宗教の基本的理解 」(宮田 登)では、仏教受容の歴史を...
2023年9月20日水曜日
『小栗上野介—忘れられた悲劇の幕臣』村上 泰賢 著
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小栗上野介の評伝。 小栗上野介忠順(こうずけのすけ・ただまさ)は幕末における幕臣で、西洋にならった重工業の発展の基礎をつくった人物である。しかし維新後、おそらくはその有能さが危険視され、官軍によってあっけなく殺されてしまった。 本書はまず幕府使節がアメリカへ旅発つ場面から始まる。...
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