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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2023年9月30日土曜日
『近世の解体(日本史講座 第7巻)』歴史学研究会・日本史研究会 編
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歴史学研究会・日本史研究会の第4次の講座の第7巻。近代の国民国家の形成過程を述べる論文集。 「近世の解体」というタイトルからは明治維新後を思い浮かべる人も多いだろうが、本書に収録された論文のほとんどは近世は内部から解体していったという立場に立ち、その解体過程を述べている。 「 1...
2023年9月26日火曜日
『神と仏—民俗宗教の諸相—(日本民俗文化体系4)』宮田 登 編
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神と仏をめぐる民俗文化の考察。 日本人の宗教観は、神(神祇信仰)と仏(仏教)の間で揺れ動いてきた。そしてその背景には、土着の民俗信仰があった。本書は神と仏を軸にして日本人の宗教観を考察する論考集である。 「 序章 神と仏―民俗宗教の基本的理解 」(宮田 登)では、仏教受容の歴史を...
2023年9月20日水曜日
『小栗上野介—忘れられた悲劇の幕臣』村上 泰賢 著
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小栗上野介の評伝。 小栗上野介忠順(こうずけのすけ・ただまさ)は幕末における幕臣で、西洋にならった重工業の発展の基礎をつくった人物である。しかし維新後、おそらくはその有能さが危険視され、官軍によってあっけなく殺されてしまった。 本書はまず幕府使節がアメリカへ旅発つ場面から始まる。...
2023年9月7日木曜日
『桓武天皇—決断する君主』瀧浪 貞子 著
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桓武天皇の皇統意識を考究する本。 本書はまず、桓武天皇即位までの皇統と政治的状況を詳述する。壬申の乱で勝利したのが大海人皇子こと天武天皇(弟)で、敗者が天智天皇(兄)の太子・大友皇子であるが、ここで皇統は天智系から天武系に移っていた。 持統、文武、元明、元正、聖武、孝謙、淳仁、称...
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2023年9月2日土曜日
『古代寺院の成立と展開(日本史リブレット37)』岡本 東三 著
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古代寺院の建立を概説する本。 本書は、仏教の導入や古代寺院の建立について、政治的な文脈から述べるものである。欽明朝において仏教は私的な信仰から政治的イデオロギーに転化していき、在来の自然神とは違った役割を負うようになった。 蘇我氏と物部氏の戦いの後、勝った馬子が飛鳥寺を、厩戸皇子...
2023年9月1日金曜日
『神道とは何か—神と仏の日本史』伊藤 聡 著
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神道の歴史を概観する本。 神道とは古代より連綿と受け継がれてきた神祇信仰ではない。今の神道は明治政府の神仏分離政策によって、いわば政策的に生み出されたものである。では元の神道はどうだったか。実は、いつ神道が生まれたのかということすらも、古代から近代(!)までいろいろとあり、定説は...
2023年8月19日土曜日
『上野寛永寺 将軍家の葬儀』浦井 正明 著
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寛永寺の実態を述べる本。 東叡山寛永寺は、徳川将軍家の祈願寺であり、4代家綱からは菩提寺ともなった。将軍家は政策的に寛永寺の権威を高め、仏教界の頂点においた。 しかし、明治維新が起こると旧幕勢力(彰義隊)がここを本拠地とし(一山の関係者は所払い=追放されていて不在となり、戻ってき...
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