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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2023年3月28日火曜日
『後水尾天皇』熊倉 功夫 著
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後水尾天皇の評伝。 後水尾天皇は、江戸幕府初期の天皇である。戦国時代よりは持ち直したとはいえ時の朝廷の権威は未だ弱く、徳川の支配を受けなくてはならなかった。この難しい時代において、幕府に翻弄されつつも天皇・朝廷の復興に力を尽くしたのが後水尾天皇である。彼は幕府に従いながらも、江戸...
2023年3月25日土曜日
『将軍の生活』石井 良助 著
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江戸時代の将軍と法令、行政などについての読み物。 著者の石井良助は法制史の泰斗。本シリーズは「時の法令」に連載したものを「江戸時代漫筆」「続江戸時代漫筆」などとして刊行されたものの復刊で、その最終刊にあたる(連載時期は昭和38〜40年)。 主な内容は、江戸時代の朝廷、朝幕の関係、...
2023年3月21日火曜日
『葬式と檀家』圭室 文雄 著
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檀家制度がいかにして生まれ、それが何をもたらしたか述べる本。 日本人の多くが仏教的葬儀を行うようになったのは300〜350年前くらいからにすぎない。では何をきっかけに仏教的葬儀が行われるようになったのか。 その大きな契機となったのがキリシタン対策であった。慶長18年(1613)、...
2023年3月16日木曜日
『武家の女性』山川 菊栄 著
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幕末の水戸藩で、女性たちがどのように生活していたかを述べた本。 著者山川菊栄の母は、水戸藩の儒学者・青山延寿の娘千世であり、本書に述べられる話は菊栄が千世から聞いた思い出話である(他に、叔母や祖母(きく)の話も出てくる)。 きくの少女時代が烈公(徳川斉昭)が藩政を執っていた頃で、...
2023年3月14日火曜日
『吉田神道の四百年—神と葵の近世史』井上 智勝 著
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神道で有名な吉田家の近世史。 足利義満、豊臣秀吉、徳川家光といった天下人といえども、神祇に関することは直接手を下せず吉田家に依頼する必要があった。また徳川家康のブレーンの一人だった金地院崇伝は「神ならば吉田存ずべき儀」「吉田は神つかひにて」と述べ吉田家を重用した。武家政権は自ら宗...
2023年1月29日日曜日
『明治国家と宗教』山口 輝臣 著
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明治時代の宗教と国家の関係について2つの側面から述べる本。 本書ではまず明治時代の宗教を巡る学説の成立史が顧みられる。村上重良・藤谷俊雄の国家神道を中心とする見解、神社非宗教論に基づく平野武の見解、そして国家神道=神社神道としてよりフラットに捉えた阪本是丸の見解が述べられ、少なく...
2023年1月22日日曜日
『思想史講義【明治編Ⅰ】』山口 輝臣/福家 崇洋 編
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明治時代をキーワードで読み解く本。 普通「思想史」というと、時代を代表する思想家の著述を取り扱う。明治初期だと、福沢諭吉や中江兆民といった人たちだろう。とこが本書はそういう切り口ではなく、時代を象徴する16のキーワードを概説する形で明治時代を語っている。そのキーワードと著者は次の...
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