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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2023年1月29日日曜日
『明治国家と宗教』山口 輝臣 著
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明治時代の宗教と国家の関係について2つの側面から述べる本。 本書ではまず明治時代の宗教を巡る学説の成立史が顧みられる。村上重良・藤谷俊雄の国家神道を中心とする見解、神社非宗教論に基づく平野武の見解、そして国家神道=神社神道としてよりフラットに捉えた阪本是丸の見解が述べられ、少なく...
2023年1月22日日曜日
『思想史講義【明治編Ⅰ】』山口 輝臣/福家 崇洋 編
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明治時代をキーワードで読み解く本。 普通「思想史」というと、時代を代表する思想家の著述を取り扱う。明治初期だと、福沢諭吉や中江兆民といった人たちだろう。とこが本書はそういう切り口ではなく、時代を象徴する16のキーワードを概説する形で明治時代を語っている。そのキーワードと著者は次の...
2023年1月9日月曜日
『「文明論之概略」を読む』(上中下巻)丸山 真男 著
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丸山真男による福沢諭吉『文明論之概略』の講義録。 著者丸山は、岩波書店の編集者に『文明論之概略』(以下『概略』)についての講義を依頼された。編集者たちによるそのテープ起こしを基にまとめなおしたのが本書である。本書の元となった講義は、『概略』を丸山が注釈しながら読んでいくというもの...
2023年1月7日土曜日
『女人禁制』鈴木 正崇 著
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女人禁制とは何かを多角的に述べる本。 日本では、女性が入ってはならないとされてきた山などの聖域がある。これは近年は女性差別の文脈から批判にされされるようになった。一方で、そうした山を信仰してきた人たちは、「これは女性差別ではなく伝統であり信仰」とそれに反論してきた。男女平等と伝統...
2023年1月6日金曜日
『徳川家の夫人たち(人物日本の女性史 8)』円地 文子 監修
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徳川家の女性たちを描く本。 徳川将軍家の中心が、将軍その人であることは言うを待たない。ではその奥方や娘たちは歴史に何の役割も果たさなかったかというとそうでもない。特に幕藩権力の成立期、そして幕末という、権力の不安定な時期には女性の存在が非常に重要だったのである。本書は江戸初期と幕...
2023年1月3日火曜日
『江戸期女性の生きかた(人物日本の女性史 10)』円地 文子 監修
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江戸時代の様々な女性を描く。 江戸時代は、『女大学』に代表されるような封建道徳が幅を利かせていた。女性は男性の従属物として生きるほかなく、大きく活躍した女性は少なかった。よって江戸時代の女性の生の声はあまり残っていない。本書ではそんな中で記録に留められた数少ない女性たちを描くもの...
2023年1月2日月曜日
『信仰と愛と死と(人物日本の女性史 7)』円地 文子 監修
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信仰に生きた女性を江戸時代中心に述べる本。 「人物日本の女性史 全12巻」のシリーズは女性の手だけによって歴史を生きた女性を描くものであり、本書はその一冊である。このシリーズでは一冊ごとにだいたい7人の女性を取り上げ、主に作家がその生涯を簡潔にまとめている。学者の文章でないから大...
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