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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2022年12月28日水曜日
『江戸時代の神社』高埜 利彦 著
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江戸時代の神社や神道がどのようであったか述べる本。 神社というと、古代から連綿と続いてきたもののように思われている。しかし明治政府の神仏分離政策によって、近世と現代では神社や神道の在り方は大きく変貌している。では江戸時代の神社はどのようなものだったのか。本書はそれをわかりやすく述...
2022年12月22日木曜日
『東慶寺と駆込女』井上 禅定 著
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駆け込み寺として著名な東慶寺について述べる本。 江戸時代以前において、女性の方から離婚することはできなかった。だから夫が離婚に同意しない場合は「縁切寺」に駆け込んで強制的に離婚を成立させる必要があった。幕府から認められた縁切寺は二つあり、一つが群馬の満徳寺、そしてもう一つが本書の...
2022年12月11日日曜日
『日本近代化の思想』鹿野 政直 著
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あり得たかもしれない「もう一つの近代」を探る本。 明治維新は、日本の近代化の起点として高く評価されがちだ。しかしその後の歴史を見てみれば、明治政府は江戸幕府以上に専制的になって民衆を弾圧し、また天皇制を狂信的なまでに高めて海外を侵略することになった。 しかしそうした動きに抵抗した...
2022年12月4日日曜日
『幕末の天皇』藤田 覚 著
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光格天皇と孝明天皇を中心に、幕末における天皇の政治的権威の上昇を描く本。 戦国時代末、天皇の権威は地に落ちていた。それが幕末には政治の焦点となり、維新後には天皇制が鞏固なものとなっていく。その政治的権威の上昇は何によってもたらされたのか。それが本書のテーマである。 江戸幕府におい...
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2022年11月27日日曜日
『公家たちの幕末維新—ペリー来航から華族誕生へ』刑部 芳則 著
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公家の視点で明治維新を語る本。 明治維新史における主役は幕府や雄藩(薩長土肥)と志士たちであり、公家は脇役として語られてきた。しかも公家の多くが世間知らずで無能であるとされ、実際に新政府が樹立されてからは、岩倉具視や三条実美など一部の例外を除いて政権の中枢から排除された。 しかし...
2022年11月13日日曜日
『吉田松陰—「日本」を発見した思想家』桐原 健真 著
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吉田松陰における「日本」の自己像に関する思想の変転を振り返る本。 吉田松陰は、その生涯においてほとんど何も出来なかった思想家である。徳富蘇峰は彼の一生を「蹉跌の歴史」「失敗の一代」と評した。しかし彼の思想は弟子を通じて影響を与え、明治維新を裏面から支えたのである。 吉田松陰は、数...
2022年11月12日土曜日
『大江戸庶民いろいろ事情』石川 英輔 著
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江戸の実態をさまざまに述べる本。 著者の石川英輔は、『大江戸神仙伝』という小説を書くために江戸の風俗を綿密に調べ始めた。小説に書くためには、当時の人にとっては当たり前のことを知っておかなくてはならない。しかし当たり前のことはあまり記録されない。だから苦労して調べつつ小説を書くのだ...
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