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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2022年9月17日土曜日
『明治維新と宗教』羽賀 祥二 著(その2)
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( 前回 からのつづき) III 国民教化の思想と方法 「第7章 地方教化体制と仏教」 では、教部省体制における具体的な教化活動として東北地方を担当した石丸八郎の例が述べられる。石丸八郎は教部省の官員として東北地方を巡回した。地方教化の中心となったのは、各地方の中教院だったが...
2022年9月13日火曜日
『明治維新と宗教』羽賀 祥二 著(その1)
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明治政府が宗教をどう扱い、それがどう変わっていったかを述べる本。 本書はかなり浩瀚な本である。約650ページあり、全11章で展開される論考は明治政府の宗教政策を考える上でのほとんど全ての論点が提出されていると言っても過言ではない(ただし神仏分離・廃仏毀釈を除く。これは安丸良夫の研...
2022年9月6日火曜日
『歴史で読む国学』國學院大學日本文化研究所編
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国学の発展の歴史を平易に述べる本。 国学とは何だろうか。本書はこの疑問に対してその歴史的発展を丁寧に追うことで答えるものである。普通には、いわゆる国学四大人(したいじん/しうし)、すなわち荷田春満・賀茂真淵・本居宣長・平田篤胤の人生や活動にフォーカスを当てることで国学を説明するの...
2022年8月28日日曜日
『琉日戦争一六〇九:島津氏の琉球侵攻』上里 隆史 著
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島津氏の琉球侵攻について述べる本。 江戸幕府の開創間もない1609年、島津氏は琉球に攻め込み、琉球を実質的に属国化した。本書は、その際に琉球が抵抗らしい抵抗もせずに服属したという通説を覆し、それなりの武力を持ち戦ったということを示すことを目的の一つとして執筆されたものである。 著...
2022年8月8日月曜日
『日本女性史』脇田 晴子、林 玲子、永原 和子 編
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女性によって書かれた日本女性史。 本書は、女性研究者のみによって「日本女性史」を書いたものである。既に日本女性史総合研究会によって『日本女性史』全5巻という重厚な本がまとまっている中で、編者たちがどういった点を不足と見なし本書を手がけたのかは明らかでない。しかしおそらくは、日本女...
2022年7月24日日曜日
『維新の衝撃 近代日本宗教史第1巻』(島薗 進、末木 文美士、大谷 栄一、西村 明 編)
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幕末から明治10年代くらいまでを中心とした日本宗教史。 『近代日本宗教史(全6巻)』は、多くの研究者の協力の下、平易かつ本格的な近代日本宗教史として企画編纂されたものである。体裁としては通史というよりはトピック毎の論文となっており、その間に短いコラムが挟まっている。 「第1章 総...
2022年7月18日月曜日
『壱人両名—江戸日本の知られざる二重身分』尾脇 秀和 著
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「壱人両名」を通じ江戸時代の身分制を再考する本。 「壱人両名」とは、村の百姓「利左衞門」が、同時に公家の家来「大島数馬」である、というように、一人で二つの名前を持ち、それぞれで活動しているものをいう。 ある村の百姓・A右衛門が、別の村の百姓・B左衞門であるというケースや、百姓〜町...
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