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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2022年5月21日土曜日
『泉光院江戸旅日記——山伏が見た江戸期庶民のくらし』石川 英輔 著
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日本を巡った山伏の旅日記。 佐土原藩の山伏、野田泉光院成亮(しげすけ)は、文化9年(1812)から6年2ヶ月にわたって托鉢しながら全国を旅し、その様子をマメに日記に記した。本書は、その日記『日本九峰修行日記』を読み解くものである。 彼は山伏としては大先達という非常に高い位を持ち、...
2022年5月15日日曜日
『江戸幕府の宗教統制(日本人の行動と思想 16)』圭室 文雄 著
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江戸時代における仏教の在り方の一端を述べる本。 本書は「江戸幕府の宗教統制」というタイトルではあるが、実際には、幕府の宗教統制政策の論述は全体の半分程度で、その政策に応じて社会や仏教の在り方がどのように変わっていったのかがテーマとなっている。 「I 寺院法度」は、本書中で最も参考...
2022年5月8日日曜日
『日本の近世7 身分と格式』朝尾直弘 編
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江戸時代の身分について考察する論文集。 江戸時代は身分社会だった。これは「階級社会」とはちょっと違う。もちろん身分には上下関係もあった。しかし社会がヒエラルキー的に構成されていたとイメージしてはいけない。そうではなく、社会が「身分」によってモザイク状に切り分けられていたと考えた方...
2022年5月4日水曜日
天皇はなぜ現人神になったのか
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天皇はなぜ現人神になったのか。 簡単なようでいて難問である。多くの日本人は漠然と、戦時中の軍部がその無茶な戦いを遂行するために天皇を神にしつらえ、絶対主義体制を作り上げたのだ、と思っている。 しかし生身の人間を神にしつらえるなんて荒唐無稽なことが、軍部の強制だけによってできるは...
2022年4月30日土曜日
『江戸のパスポート——旅の不安はどう解消されたか』柴田 純 著
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江戸時代の旅行難民救済について述べる本。 江戸時代は、庶民がよく旅をするようになった時代だった。では、旅行中に病気や怪我をしたらどうしたのだろうか。現代においては、旅といっても数日のことだから国内旅行の場合はあまり気にならないが、当時の旅はほとんど徒歩なので数十日から数ヶ月かかっ...
2022年4月27日水曜日
『神仏分離』圭室 文雄 著
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神仏分離の背景と経緯を丁寧に描く本。 私は、明治政府は何のために神仏分離政策を行ったのだろうか、という疑問から本書を手に取った。しかしながらその説明は簡潔で、「神仏分離政策の目的の最大のものは、日本における国家公認の宗教を江戸時代の仏教から神道に転換させることであった(p.14)...
2022年4月24日日曜日
『江戸の旅』今野 信雄 著
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江戸時代の旅がどんな風であったかを述べる本。 江戸時代の旅といえば、宿場と伝馬、関所、伊勢参りといったことがすぐに思い当たるが、それぞれの具体的な姿となるとよくわからないことが多い。本書は、そうした江戸の旅の様々をトピック毎に概説するものである。 宿場・伝馬とは、幕府の許可に基づ...
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