書径周游
読書メモと随想。
筑摩 世界古典文学全集を読む
(移動先: ...)
ホーム
ウィタ・ドクショリアス
筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
▼
2022年1月15日土曜日
『明治留守政府』笠原 英彦 著
›
明治留守政府の混乱した政治を描く。 明治4年11月から6年9月まで、岩倉使節団が洋行する。この間に国政を預かったのが留守政府である。岩倉使節団には政府首脳がゴッソリと入っていたから、留守政府は政権運営に苦労することになった。なにしろ明治政府は稼働して僅かな時間しか経っておらず一枚...
2022年1月10日月曜日
『天皇と戸籍』遠藤 正敬 著
›
天皇と戸籍の関わりについて述べる本。 天皇は「日本人」だろうか? 多くの人はそんなもの当たり前だろ! と思うかも知れない。私もそう思っていた。ところが、「日本人」を「日本国籍を持つ人」と言い換えるとこれが怪しくなる。「日本国籍」というのは「日本の戸籍に登録された人」ということにな...
2022年1月3日月曜日
『困ってるひと』大野 更紗 著
›
難病を生き延びた記録。 著者は大学院で難民問題について研究し、たびたび東南アジアにフィールドワークにも出かけていたエネルギッシュな女性だったが、あるとき原因不明の症状に犯される。病院に行ってもロクな診断は出ず、どんどん体は衰弱していくのに治療すらされない。難民について研究していた...
2022年1月1日土曜日
『定家明月記私抄』堀田 善衛 著
›
藤原定家の「明月記」を読む。 定家の「明月記」は、よく歴史書・研究書に引用され名高いものであるが、解読が必要な独特の漢文で書かれていることもあり、「少数の専門家を除いては、誰もが読み通したことがないという、それは異様な幻の書であった(あとがきより)」。 著者は戦時中に「明月記」の...
2021年12月30日木曜日
『第二の性 III 自由な女』ボーヴォワール著、生島 遼一 訳
›
『第二の性』、5分冊のうちの第3巻。 本巻には、「永遠の女性とは?」「ナルシスムの女」「恋する女」「神秘家の女」「自由な女」「結論」が収録される。原書では本巻が全体の最後の部分であり(翻訳の都合で原書後半の方が先に訳出された)、よって「結論」が『第二の性』全ての総括になっている。...
2021年12月28日火曜日
『ガメ・オベールの日本語練習帳』ジェームズ・フィッツロイ 著
›
珠玉のエッセイ集。 著者のジェームズ・フィッツロイ氏は、「大庭亀夫」、「ガメ・オベール」(いずれもgame overのもじり)の筆名でブログを書いてきた。今は閉鎖され閲覧することはできないが(※)、「十全外人ガメ・オベールの日本語練習帳 ver.〇」というタイトルだったと記憶する...
2021年12月20日月曜日
『「不屈の両殿」島津義久・義弘—関ヶ原後も生き抜いた才智と武勇』新名 一仁 著
›
島津義久・義弘を中心とした歴史書。 本書は、戦国時代末期から江戸時代の当初を記述の対象とし、当時の島津家の当主である島津義久、その弟の義弘、義弘の息子忠恒の動きを中心にして記述した歴史書である。 彼らの活躍した時代、島津家は破竹の勢いで九州をほぼ統一する。豊臣秀吉に下った後、関ヶ...
‹
›
ホーム
ウェブ バージョンを表示