書径周游
読書メモと随想。
筑摩 世界古典文学全集を読む
(移動先: ...)
ホーム
ウィタ・ドクショリアス
筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
▼
2021年12月30日木曜日
『第二の性 III 自由な女』ボーヴォワール著、生島 遼一 訳
›
『第二の性』、5分冊のうちの第3巻。 本巻には、「永遠の女性とは?」「ナルシスムの女」「恋する女」「神秘家の女」「自由な女」「結論」が収録される。原書では本巻が全体の最後の部分であり(翻訳の都合で原書後半の方が先に訳出された)、よって「結論」が『第二の性』全ての総括になっている。...
2021年12月28日火曜日
『ガメ・オベールの日本語練習帳』ジェームズ・フィッツロイ 著
›
珠玉のエッセイ集。 著者のジェームズ・フィッツロイ氏は、「大庭亀夫」、「ガメ・オベール」(いずれもgame overのもじり)の筆名でブログを書いてきた。今は閉鎖され閲覧することはできないが(※)、「十全外人ガメ・オベールの日本語練習帳 ver.〇」というタイトルだったと記憶する...
2021年12月20日月曜日
『「不屈の両殿」島津義久・義弘—関ヶ原後も生き抜いた才智と武勇』新名 一仁 著
›
島津義久・義弘を中心とした歴史書。 本書は、戦国時代末期から江戸時代の当初を記述の対象とし、当時の島津家の当主である島津義久、その弟の義弘、義弘の息子忠恒の動きを中心にして記述した歴史書である。 彼らの活躍した時代、島津家は破竹の勢いで九州をほぼ統一する。豊臣秀吉に下った後、関ヶ...
2021年12月9日木曜日
『江戸の女』三田村 鳶魚 著
›
江戸の性風俗を述べる本。 著者の三田村鳶魚(みたむら・えんぎょ)は、明治生まれの江戸文化・風俗の研究家である。本書は、江戸時代の女性研究の嚆矢であり、当時の随筆・文芸作品などから女性の在り方を探った先駆的作品だ。 江戸には男が多く女が少なかった、とよく言われる。だから男は女を求め...
2021年11月21日日曜日
『日本茶の自然誌―ヤマチャのルーツを探る』松下 智 著
›
茶の原産地と日本への伝来について述べる本。 著者の松下智は茶の原産地研究の第一人者である。本書は100ページに満たぬ小さなブックレットであるが、著者のこれまでの研究が簡潔にまとめられている。 著者の研究キャリアの出発点となったのは、茶の原産地はどこかという昭和28年に提議された問...
2021年11月17日水曜日
『お茶のきた道』守屋 毅 著
›
お茶の起源をめぐるフィールドワークの記録。 著者はお茶の研究者ではなく、日本文化(芸能や民俗)を専門とする国立民族学博物館助教授(当時)だ。しかしお茶の起源について興味を持ち、機会を捉えて中国や東南アジア等に「観光」に出かけていく。観光といっても実態はフィールドワークに近い。本書...
2021年10月11日月曜日
『ベートーヴェンとバロック音楽—「楽聖」は先人から何を学んだか』越懸澤 麻衣 著
›
ベートーヴェンがバロック音楽からどのように影響を受けたか述べる本。 バッハを「音楽の父」と呼ぶことがある。しかし近代西洋音楽の父は間違いなくベートーヴェンの方である。ベートーヴェンは、西洋音楽の歴史を転回させたといっても過言ではない。それまでの古典派音楽と比べると、ベートーヴェン...
‹
›
ホーム
ウェブ バージョンを表示