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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2021年10月11日月曜日
『ベートーヴェンとバロック音楽—「楽聖」は先人から何を学んだか』越懸澤 麻衣 著
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ベートーヴェンがバロック音楽からどのように影響を受けたか述べる本。 バッハを「音楽の父」と呼ぶことがある。しかし近代西洋音楽の父は間違いなくベートーヴェンの方である。ベートーヴェンは、西洋音楽の歴史を転回させたといっても過言ではない。それまでの古典派音楽と比べると、ベートーヴェン...
2021年10月8日金曜日
『石仏の旅 西日本編』庚申懇話会編
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石仏を巡る旅のモデルコースを紹介する本。 本書は、普通の旅行ガイドとはちょっと違う。有名な石仏を巡るのではなくて、有名ではなくても、見所のある・変わった・興味深い石仏を見、そして(驚くべきことに)その旅の途上にある何気ない石仏にまで注意を向けるものだからである。 本書の構成は、西...
2021年9月24日金曜日
『第二の性 II 女はどう生きるか』ボーヴォワール著、生島 遼一 訳
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『第二の性』、5分冊のうちの第2巻。 本巻では、「妻」「母」「社交生活」「娼婦と囲い女」「成熟期から老年へ」という章分けで、成人してから亡くなるまでの女性の生活が活写される。 「第1章 妻」では、結婚制度が再考される。 女性にとって結婚は大きな意味を占めている。将来の方針を尋ねる...
2021年9月12日日曜日
『コーヒー・ハウス—18世紀ロンドン、都市の生活史』小林 章夫 著
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17世紀に勃興したロンドンのコーヒー・ハウスについて述べる。 イギリスと言えば紅茶で、コーヒー(カフェ)はフランスの文化だと思われている。が、実は17世紀のロンドンはコーヒー・ハウスが大繁盛し、そこでは活気ある世界が展開されていた。 イギリスはモカの産地である現イエメンを植民地と...
2021年8月30日月曜日
『岩石を信仰していた日本人―石神・磐座・磐境・奇岩・巨石と呼ばれるものの研究―』吉川 宗明 著
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日本における岩石信仰について整理する本。 岩石信仰とは、「岩石を用いて霊を信仰した信仰体系全般を指す(p.76)」。 つまり岩石そのものを神とみなしたり、岩石が神の依り代となったりする信仰だけでなく、祭祀の中で石が使われたり、特に石を神聖なものとみなしていなくても特別な役割が与え...
2021年8月29日日曜日
『日本の歴史(9) 南北朝の動乱』佐藤 進一 著
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南北朝時代がいかに始まり、いかに終わったかを述べる。 本書は、川添昭二(中世の九州を専門とする歴史学者)により「まさに完成された芸術作品をみる思いである」と評されたもので、南北朝の動乱を多角的に描き、その学問的骨格を与え、その後の南北朝史研究を触発した名著である。 確かに記述は平...
2021年7月31日土曜日
『第二の性 I 女はこうしてつくられる』ボーヴォワール 著、生島 遼一 訳
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不朽の女性論。 『第二の性』は哲学者ボーヴォワールの主著である。彼女は1949年という早い時期にフェミニズム運動の先駆けとなる本書を発表した。彼女自身が、哲学者のサルトルと恋人同士でありながら婚姻も子供を持つことも拒否し、互いの性的自由を尊重しつつ共同生活するという新しい時代の女...
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