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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2021年2月24日水曜日
『管子』西田 太一郎 訳(『世界古典文学全集 19 諸子百家』所収)
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管仲に仮託された政治・経済政策の思想。 管子(管仲)は、中国の春秋時代、斉の桓公を補佐して国を富ませた名宰相であった。それに続く戦国時代、斉では学者を優遇して、大夫(家老)の待遇を与えて専ら学問に専念させたが、それに応じて天下の俊英が斉に集ってきた。こうして斉には「稷下の学士」と...
2021年2月23日火曜日
『古代の琉球弧と東アジア』山里 純一 著
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7世紀から13世紀までの南西諸島について交易を中心に述べる。 「琉球弧」とは南西諸島を表す用語で、歴史的なまとまりでいうと、「大隅諸島」(種・屋久、トカラ列島など)、「沖縄諸島」(奄美・沖縄)、「八重山諸島」(石垣島、宮古島など)の3つの地域に分けて考えることができる。本書は、こ...
2021年2月20日土曜日
『農村の生活—農地改革前後—』河合 悦三 著
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農地改革によって農村がどのように変わったかを述べる。 戦後、GHQの指示によって日本は農地改革を行い、小作農に土地を分け与え、自作農化した。ではこの改革によってどのように農村の様相は変化したのか、それを述べるのが本書の目的である。 近代の日本では、小作料が非常に高く設定されていた...
2021年2月14日日曜日
『明治のむら』大島 美津子 著
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明治時代の農村政策を描く。 農民たちは「御一新」に期待した。藩政時代の苛斂誅求が終わり、豊かな暮らしが送れるようになると。実際、戊辰戦争の頃には、人心を掴みたかった新政府は農民に”年貢半減”を約束した。 ところがこの期待は裏切られる。新政府が樹立されると、政府の改革的気運は消え...
2021年2月5日金曜日
『国際交易の古代列島』田中 史生 著
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古代日本の対外関係を交易を中心として述べる。 東アジアの古代社会の国際関係は、当然ながら中国を軸にしていた。卑弥呼が魏から「漢委奴国王」として冊封を受けたように、中国から認められることが国際社会においても国内政治においても重要な意味を持った。 であるから、中国としても周辺国の統治...
2021年1月29日金曜日
『田中正造の生涯』林 竹二 著
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田中正造の評伝。 田中正造は、幕末に栃木県の小中村(現 栃木県佐野市)の百姓の家に生まれる。百姓といっても名主を務めるような家で、父の跡を継いで名主になり、正造はこの小さな村の名主を12年務めた。 彼は小中村の「政治」に責任を負って、藩レベルの政治とは異質のまとめ役をこなした。そ...
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2021年1月17日日曜日
『鑑真幻影―薩摩坊津・遣唐使船・肥前鹿瀬津』中村 明蔵 著
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鑑真と坊津に関する伝説を批判検証する本。 薩摩の坊津(現 南さつま市坊津町)は、鑑真が艱難辛苦の末に日本に辿りついた土地であり、古来貿易港として栄え、遣唐使船がここから大陸へ向けて出発した地である、といわれてきた。 しかし鑑真が坊津へやってきたことは、『唐大和上東征伝』に「秋妻屋...
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