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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2020年11月23日月曜日
『ベートーヴェンの生涯』青木 やよひ 著
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実証的な資料によって構成したベートーヴェンの伝記。 ベートーヴェンの生涯は、長く誤解されてきた。晩年の秘書であったアントン・シントラーによって偏見と誇張に満ちた最初の伝記が作られて以来、それに引きづられて非人間的な孤高の芸術家像が一人歩きするようになったからである。 ロマン・ロラ...
『荀子』常磐井 賢十 訳(『世界古典文学全集 19 諸子百家』所収)
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荀子の主要な思想。 荀子の時代、つまり紀元前300年前後は、戦国時代の末期であり、社会は乱れに乱れていた。それに先立つ春秋時代では、戦も名乗り合う一騎打ちのようなものが行われていたが、戦国時代には集団戦となり、殺し合いは大規模になった。だまし討ちや権謀術数、下剋上が横行し、社会の...
2020年11月11日水曜日
『増補 無縁・公界・楽』網野 善彦 著
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日本の中世・近世に存在した「無縁の原理」について述べる本。 「無縁」とは、縁がないということではなく、もっと広く「俗世の主従関係・親族関係・貸借関係等から離れ、訴訟・紛争などが停止され、自律的な自治が行われる場」の性質を指す言葉である。 例えば「無縁所」とされた寺の場合、そこに駆...
2020年11月6日金曜日
『法華経』(現代語訳大乗仏典2)中村 元 著
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法華経のエッセンス。 本書は仏教学者・比較宗教学者の中村元が折々にまとめた法華経(サンスクリット+漢文)の重要な部分の現代語訳とその解説を基本として、足りない部分を東方研究会 (中村が残した研究団体)[の堀内伸二]が補筆したものである。 よって本書は法華経の全文ではなく、そのエッ...
2020年11月4日水曜日
『古代の神社と神職—神をまつる人びと』加瀬 直弥 著
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古代の神社がいったいどういうものであったかを述べる本。 我々はある種の神社は古代から連綿と続いてきたものだと考え、神社とはこのようなものだ、というイメージを持っている。しかし実際には幾度もの断絶があり、そもそも神社とはいかなるものであったかということすら正確には分かっていない。 ...
『墨子』森 三樹三郎 訳(『世界古典文学全集 19 諸子百家』所収)
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墨子の主要著作。 中国の春秋戦国時代(紀元前5世紀の前後200年くらい)、諸子百家と呼ばれる様々な思想家・学派が現れた。彼らは現代でいう思想家ではなく、戦国の世で他国よりも富国強兵を実現させるための政策コンサルタントのような存在であり、諸国を遍歴してその政策を説いた。 今では失わ...
2020年11月2日月曜日
『鉄砲とその時代』三鬼 清三郎 著
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織豊時代のあらましを描く。 著者の三鬼清三郎は織豊時代(安土桃山時代)を専門とする。本書は、織豊時代をどのような時代と見なしたらよいか再考することをテーマとし、その概略的な歴史をいくつかのトピックにより述べるものである(よって通史的ではない)。 この時代(正確には戦国時代以降)は...
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