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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2020年8月30日日曜日
『大学・中庸・孟子』金谷 治・湯浅幸孫・日原利国・加地伸行 訳(世界文学全集 第18巻)
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儒教の重要な古典。 儒教には四書五経といわれる古典があり、うち四書とは『論語』『大学』『中庸』『孟子』を指す。もともと『大学』『中庸』は(五経の一つである)『礼記』の一部分であり、これを独立させて重視したのは南宋の朱熹(朱子)であった。 朱熹はこれを独立させたばかりで...
2020年8月25日火曜日
『日本宗教史 I, II』笠原 一男 編(その2)
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( 前回 からのつづき。第II巻について) 第 III 部 近世の社会と宗教 江戸時代の仏教各派は、幕府からの保護とともに強い統制を受けた。この保護と統制について、本書は詳しく述べており参考になる。 保護の面は、全ての人民をどこかの寺に所属させ、その戸籍管理(冠婚葬祭...
2020年7月13日月曜日
『日本宗教史 I, II』笠原 一男 編(その1)
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教科書風にまとめられた日本宗教史。 本書は、各分野の第一線の研究者が分担して執筆した日本の宗教史である。本書の前にも、こうした試みは幾多にもまとめられているが、本書は特に「宗教信仰史、政治権力と宗教、倫理と宗教、日本人と民俗」などの新しい研究成果を踏まえて新鮮な角度から外...
2020年7月6日月曜日
『国家神道』村上 重良 著
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国家神道の本質を描く。 国家神道とは、明治から敗戦までの国民の思想を国家が統制するための強力な道具だった。本書は、国家神道がどう生まれ、どう発展し、どう国民を支配したかをまとめた、ほとんど最初の本である。であるから、本書は国家神道を考える上での基本的な視座を確立した。 ...
2020年6月12日金曜日
『日本宗教事典』村上 重良 著
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通史的に読める日本宗教事典。 本書の事典としての特色は、(五十音順ではなく)通史的に事項が整理され、日本宗教史として通読できることである。 その事項は古代、中世、近世、近代の4部構成となっており、大項目が80、文庫版で2段組、約450ページの分量だ。 4部はほぼ均...
2020年5月19日火曜日
『石の宗教』五来 重 著
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石仏を民間宗教の側から読み解く。 日本には、夥しい数の石仏や石塔が存在する。しかしその意味がよくわからなくなって久しい。なぜ昔の人はこんなにも石物や石塔を作ったのだろうか。これまでの仏教史学では、儀軌(仏像の決まり)などは細かく分かっていても、そこにそれがある理由について...
2020年5月16日土曜日
『都城唐人町—16〜17世紀の南九州と東アジア交流』佐々木 綱洋
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日向・大隅の海上交通についての論文集。 本書は、著者が高校教諭であった時から発表してきた論文を再編集して一冊の本としたものである。そのため、あまり体系的ではなく、また重複も散見される。しかし参考になる情報が多々含まれた本である。 「1の章 唐船の渡来地・内之浦」では、...
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