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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2020年7月13日月曜日
『日本宗教史 I, II』笠原 一男 編(その1)
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教科書風にまとめられた日本宗教史。 本書は、各分野の第一線の研究者が分担して執筆した日本の宗教史である。本書の前にも、こうした試みは幾多にもまとめられているが、本書は特に「宗教信仰史、政治権力と宗教、倫理と宗教、日本人と民俗」などの新しい研究成果を踏まえて新鮮な角度から外...
2020年7月6日月曜日
『国家神道』村上 重良 著
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国家神道の本質を描く。 国家神道とは、明治から敗戦までの国民の思想を国家が統制するための強力な道具だった。本書は、国家神道がどう生まれ、どう発展し、どう国民を支配したかをまとめた、ほとんど最初の本である。であるから、本書は国家神道を考える上での基本的な視座を確立した。 ...
2020年6月12日金曜日
『日本宗教事典』村上 重良 著
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通史的に読める日本宗教事典。 本書の事典としての特色は、(五十音順ではなく)通史的に事項が整理され、日本宗教史として通読できることである。 その事項は古代、中世、近世、近代の4部構成となっており、大項目が80、文庫版で2段組、約450ページの分量だ。 4部はほぼ均...
2020年5月19日火曜日
『石の宗教』五来 重 著
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石仏を民間宗教の側から読み解く。 日本には、夥しい数の石仏や石塔が存在する。しかしその意味がよくわからなくなって久しい。なぜ昔の人はこんなにも石物や石塔を作ったのだろうか。これまでの仏教史学では、儀軌(仏像の決まり)などは細かく分かっていても、そこにそれがある理由について...
2020年5月16日土曜日
『都城唐人町—16〜17世紀の南九州と東アジア交流』佐々木 綱洋
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日向・大隅の海上交通についての論文集。 本書は、著者が高校教諭であった時から発表してきた論文を再編集して一冊の本としたものである。そのため、あまり体系的ではなく、また重複も散見される。しかし参考になる情報が多々含まれた本である。 「1の章 唐船の渡来地・内之浦」では、...
2020年5月10日日曜日
『世界古典文学全集36A 禅家語録 I』西谷啓治・柳田聖山編
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初期禅のムーブメントを感じる禅籍群。 本書に収められた作品は、本書出版時点においてそれまで通読されたことのないものばかりで、初日本語訳となるものがほとんどである。 筑摩書房は世界古典文学全集の編纂と同時に「 禅の語録 」というシリーズを編纂していて、それの成果が取り入...
2020年5月5日火曜日
『臨済録』秋月 龍珉 訳(西谷啓治・柳田聖山編『世界古典文学全集36A 禅家語録 I』 所収)
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強烈なパワーを持つ「語録の王」。 『臨済録』は、黄檗希運(おうばく・きうん)の弟子、臨済義玄(りんざい・ぎげん)の言行録である。 「上堂(対話による説法の記録)」、「示衆(講義の記録)」、「勘辨(禅者が互いの実力を確かめるために行う問答)」、「行録(臨済の一代記)」の...
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