書径周游
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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2020年6月12日金曜日
『日本宗教事典』村上 重良 著
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通史的に読める日本宗教事典。 本書の事典としての特色は、(五十音順ではなく)通史的に事項が整理され、日本宗教史として通読できることである。 その事項は古代、中世、近世、近代の4部構成となっており、大項目が80、文庫版で2段組、約450ページの分量だ。 4部はほぼ均...
2020年5月19日火曜日
『石の宗教』五来 重 著
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石仏を民間宗教の側から読み解く。 日本には、夥しい数の石仏や石塔が存在する。しかしその意味がよくわからなくなって久しい。なぜ昔の人はこんなにも石物や石塔を作ったのだろうか。これまでの仏教史学では、儀軌(仏像の決まり)などは細かく分かっていても、そこにそれがある理由について...
2020年5月16日土曜日
『都城唐人町—16〜17世紀の南九州と東アジア交流』佐々木 綱洋
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日向・大隅の海上交通についての論文集。 本書は、著者が高校教諭であった時から発表してきた論文を再編集して一冊の本としたものである。そのため、あまり体系的ではなく、また重複も散見される。しかし参考になる情報が多々含まれた本である。 「1の章 唐船の渡来地・内之浦」では、...
2020年5月10日日曜日
『世界古典文学全集36A 禅家語録 I』西谷啓治・柳田聖山編
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初期禅のムーブメントを感じる禅籍群。 本書に収められた作品は、本書出版時点においてそれまで通読されたことのないものばかりで、初日本語訳となるものがほとんどである。 筑摩書房は世界古典文学全集の編纂と同時に「 禅の語録 」というシリーズを編纂していて、それの成果が取り入...
2020年5月5日火曜日
『臨済録』秋月 龍珉 訳(西谷啓治・柳田聖山編『世界古典文学全集36A 禅家語録 I』 所収)
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強烈なパワーを持つ「語録の王」。 『臨済録』は、黄檗希運(おうばく・きうん)の弟子、臨済義玄(りんざい・ぎげん)の言行録である。 「上堂(対話による説法の記録)」、「示衆(講義の記録)」、「勘辨(禅者が互いの実力を確かめるために行う問答)」、「行録(臨済の一代記)」の...
2020年4月30日木曜日
『海洋国家薩摩』徳永 和喜 著
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鎖国体制の中でも薩摩が東アジア世界と繋がっていたことを述べる。 薩摩藩は中世から南蛮貿易・唐貿易を行い、また鎖国体制下においても琉球国を隠れ蓑にして中国等と交易を行っていた。しかしこれは密貿易であったために史料があまり残っていない。 そこで著者は様々な史料の断片からか...
2020年4月29日水曜日
『黄檗伝心法要』入矢 義高 訳(西谷啓治・柳田聖山編『世界古典文学全集36A 禅家語録 I』 所収)
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禅学概論の書。 『黄檗伝心法要』は臨済義玄(りんざい・ぎげん)の師匠であった黄檗希運(おうばく・きうん)の講義録である。 これは、黄檗の在俗の弟子であった裴休(はいきゅう)が江西の鍾陵における説法(842年)と宛陵での説法(848年)を筆録したものを基本に、他の弟子が...
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