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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2020年2月17日月曜日
『シチリアの晩禱—十三世紀後半の地中海世界の歴史』スティーブン・ランシマン 著、柳原 勝・藤澤 房俊 訳
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「シチリアの晩禱」を極点にして13世紀の地中海世界を描く大著。 「シチリアの晩禱」とは、1278年、復活祭の礼拝を知らせる鐘を合図に、シチリアの住民がフランス人の圧制者に対して起こした暴動である。一晩で約2000人ものフランス人が殺され、その後も虐殺は続いた。 この「...
2020年2月1日土曜日
『西域文明史概論・西域文化史』羽田 亨 著
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西域の文明および文化の概論。 本書には『西域文明史概論』と『西域文化史』が収録されている。『概論』は遺物を中心にして西域の文化をテーマごとに概観するもの、『文化史』は西域の文化史を中心とした歴史概論である。なお両書で「西域」の用語の定義が違うが、広義にはシルクロード諸国、...
2020年1月30日木曜日
『本朝幻想文学縁起 [震えて眠る子らのために]』荒俣 宏 著
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日本の古代から江戸時代までの幻想の系譜。 本書は「幻想文学」を掲げているが、江戸川乱歩や小栗虫太郎、海野十三とか澁澤龍彦、夢野久作などといった、いわゆる「幻想文学」を取り扱うものではない。そうではなくて、未だ「幻想文学」という西洋から輸入された概念がなかった江戸時代までの...
2020年1月26日日曜日
『大英博物館展: 100のモノが語る世界の歴史』
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同名の博物館展の図録。 「100のモノが語る世界の歴史」は、BBCと大英博物館が制作した全100回のラジオ番組で、イギリスでは社会現象となるほど人気を博した。これはBBCラジオの記念碑的作品となり、博物館長ニール・マクレガー著による同名書籍も発売された。 その書籍は日...
2020年1月19日日曜日
『仏像—仏教美術の源流』杉山 二郎 著
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仏像の成立を図像学的に述べる本。 インドで仏教が成立した時は、仏像というものはなかった。まず初めに生じたのはストゥーパ(仏塔)の造立である。仏陀は生前、自分の遺体を信仰するのではなく「法(ダルマ)」を拠り所にせよ、と述べておいたにもかかわらず、死後には遺灰の争奪が起こる。...
2020年1月18日土曜日
『かつお節と日本人』宮内 泰介・藤林 泰 著
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かつお節を巡る近代史。 かつお節は伝統食品ではあるが、庶民にまで普及するようになったのは最近のことで、かつお節の生産量は明治からごく最近まで(戦中・戦後の一時期を除いて)ずっと増え続けてきた。2011年のかつお節の供給量は3万5000トン以上。現代は歴史的に見れば空前のか...
2020年1月5日日曜日
『大宰府(教育社歴史新書<日本史25>)』倉住 靖彦 著
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大宰府の概略的な歴史。 古代から中世初期の九州の歴史において、大宰府は絶大な影響を及ぼしている権門の一つだ。大宰府は形式的には九州を治めるための地方行政機関ではあったが、実質的にはそれ自体が国家に準じるような存在になった時期もあった。 官衙(役所)としての大宰府の淵源...
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