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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2019年12月31日火曜日
『墓石が語る江戸時代—大名・庶民の墓事情』関根 達人 著
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墓石によって江戸時代の社会を考察する本。 古代や中世の墓石は芸術性も高く文化財として保護されているものも多いが、江戸時代の墓石は特に貴重なものともみなされず、むしろ無縁仏として整理される対象であり、打ち捨てられてきた。 しかし著者は江戸時代の墓石によって当時の社会を考...
2019年12月29日日曜日
『石仏・石の神を旅する』吉田さらさ 著・宮本 和義 写真
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全国の石仏のガイドブック。 本書は学術書でもエッセイでもなく、全国の見応えのある石仏(と神像もちょっと)をキレイな写真付きで紹介する本である。 そこに紹介されているのは、学術的に貴重であるとかいうよりも、まずは見て楽しい、感動する、驚くといったものである。いわば本書は...
『板碑と石塔の祈り』千々和 到 著
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板碑を中心として石塔の世界を紹介する本。 日本では大規模な石造構造物はほとんど存在していないが、石塔については数多く残っており、特にそれが庶民的なものであるだけに当時の信仰を窺わせる格好の遺物となっている。 ではそうした石塔はどのように造立されたか。石塔と言えば五輪塔...
2019年12月27日金曜日
『石造物が語る中世職能集団』山川 均 著
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宝篋印塔の起源を考察する本。 従来、宝篋印塔は「銭弘淑八万四千塔」をモデルとして日本で創作されたものと考えられてきた。しかし近年、大陸にも宝篋印塔が見つかったことから、大陸の宝篋印塔を模して作られたものだとする説が濃厚になった。ではこれを輸入し、制作したのは誰なのか。 ...
2019年12月25日水曜日
『古寺巡礼』和辻 哲郎 著
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奈良の古刹見聞記。 和辻哲郎はこの見聞記をどのような気持ちで書いたのだろう。内容は恬淡としたもので、訪問した寺の先々で寺院建築や仏像の素晴らしさに感激し、またその故事来歴に思いをいたすというものである。特に西域からの文化交渉、ギリシア的なるものの東洋的変容、日本的変容につ...
2019年12月21日土曜日
『仏と女(シリーズ 中世を考える)』西口 順子 編
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仏教における女性のあり方を考える論文集。 例えば高野山や比叡山は女人禁制であった。僧は、女性を近づけてはいけない。また女性は五障三従の身と考えられた(「五障三従」とは、女性は生まれながらに罪深く、男性に従属して生きる存在だ、という仏教の考え方)。さらに女性は往生(浄土へ行...
2019年12月17日火曜日
『オーパ!』開高 健 著・ 高橋 昇 写真
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アマゾン川の釣りルポ。 本書は、『PLAYBOY』誌の企画で開高 健 氏がアマゾン川で釣りをして書いたルポ・紀行文・エッセイである。 「オーパ!」とは、現地の言葉で驚いた時に口に出る「わお!」や「おやまあ!」みたいな言葉で、アマゾン川は兎にも角にも驚異に満ちている。世...
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