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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2019年6月29日土曜日
『知の職人たち・生涯を賭けた一冊(紀田順一郎著作集〈第6巻〉)』紀田順一郎 著
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生涯最大の一冊の誕生のドラマ。 『知の職人たち』は明治から戦前までの大叢書・大辞書・大事典を生みだした天才たちのドラマであり、『生涯を賭けた一冊』は作家や学者ではなかった人を中心に、その生涯の総決算として作った一冊の本について述べるものである。 『知の職人たち』 コ...
2019年6月26日水曜日
『紀州—木の国・根の国物語』中上健次 著
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中上健次による、紀州の旅。 本書は、昭和57年の春から年末にかけて断続的に行った紀州の旅のルポルタージュである。言うまでもなく、中上健次は紀州(新宮)の被差別部落に生まれた小説家で、差別はその小説の大きな主題となっているが、ここでも旅のテーマは差別・被差別である。 中...
2019年6月14日金曜日
「話」を集めた民俗学者
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南方熊楠の『十二支考』は驚異的な本である。 これは十二支に宛てられている動物たち(もっとも牛は除く)に関する蘊蓄を縦横無尽に語っている本なのだが、蘊蓄のレベルが超人的だ。古今東西の文献を博引旁証し、仏典のようなお堅い本から現代のゴシップのような話まで自由自在に飛び交ってい...
2019年6月9日日曜日
『中世薩摩の雄 渋谷氏(新薩摩学シリーズ8)』小島 摩文 編
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中世の渋谷氏に関する論文集。 渋谷氏とは、通称「渋谷一族」などと呼ばれる5つの氏族によって構成され、鎌倉時代から戦国時代にかけて北薩を中心に活躍した一族である。 島津氏とは五族がそれぞれ対立と融和を繰り返し、またこの頃は島津氏の内部でも争いがあったため非常に複雑な敵味...
2019年5月30日木曜日
鹿児島と廃仏毀釈を巡って
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私の生きる鹿児島という土地は、突き進むときは歯止めがかからないというか、実行力がありすぎる部分があって、思慮分別をかなぐり捨てて行動のみに生きるような、そんな風土がある。 その象徴が、幕末から明治にかけて行われた廃仏毀釈である。 神社から仏教的要素を排除しようとする明治政...
2019年4月29日月曜日
『江戸の蔵書家たち』岡村 敬二 著
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江戸時代の蔵書家たちの世界を垣間見る本。 江戸時代に書物が流通するようになると、書物の収集家、それも何万巻もの書物を有し、書物を中心として文人のネットワークを築き、学問を追求する「大蔵書家」とよびうる人物が出てきた。 さらに時を同じくして国学が隆盛するようになると、歴...
『アウトロウ(ドキュメント日本人6)』谷川健一、鶴見俊介、村上一郎 編集
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スケールの大きいはみ出し者達の物語。 「ドキュメント日本人」は、明治から昭和に至るまでの様々な人々を(脈絡なく)取り上げ、日本にとっての近代化・現代の意味を浮かび上がらせるシリーズ。本書はその第6巻。 取り上げられているのは、川上音二郎、五無斎保科百助、村岡伊平治、添...
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