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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2019年3月30日土曜日
『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』塩野 七生 著
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チェーザレ・ボルジアの生涯を描く本。 チェーザレ・ボルジアはルネサンス末期の1435年〜1507年のイタリアに生きた。彼は法王アレッサンドロ6世の庶子(正式な結婚によって生まれたのではない子ども=愛人の子)としてまずは枢機卿にのし上がる。 枢機卿と言えば、当時のイタリ...
2019年3月25日月曜日
『かわらのロマン—古代からのメッセージ』森 郁夫 著
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古代寺院の瓦について語る本。 著者の森 郁夫氏は古代寺院の研究者、特にその瓦の専門家であり、古代寺院の瓦を読み解く著書を何冊も書いている。本書はその嚆矢となるもので(本書のどこにも書いていないがたぶん一般向けとしては処女作)、毎日新聞奈良地方版に連載したものをまとめたもの...
2019年3月21日木曜日
『明治六年政変』毛利 敏彦 著
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いわゆる「征韓論」の虚構を暴き、その真相を究明する本。 明治6年、西郷隆盛は盟友・大久保利通と袂を分かち野に下った。幼少の頃より強い絆で結ばれてきた二人の間を引き裂いたのは「征韓論」。朝鮮との国交樹立のため使節として渡航しようとする西郷を大久保らは止めた。今朝鮮に渡れば朝...
2019年3月17日日曜日
『月照』友松 円諦 著
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幕末の勤王僧・月照の評伝。 月照といえば、西郷隆盛と共に錦江湾で入水自殺したことで有名であるが、逆にそれ以外のことはほとんど知られていない。私自身も月照について無知であった。そこで読んだのが本書である。 月照は、京都清水寺の本坊付の塔頭(たっちゅう)成就院の住職であっ...
2019年3月13日水曜日
『支配者とその影(ドキュメント日本人4)』谷川健一、鶴見俊介、村上一郎 編集
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社会の上層部に生きた人々の陰影を描く。 「ドキュメント日本人」は、明治から昭和に至るまでの様々な人々を(脈絡なく)取り上げ、日本にとっての近代化・現代の意味を浮かび上がらせるシリーズ。本書はその第4巻。 取り上げられている人は、姉崎嘲風、本田庸一、広瀬武夫、石原莞爾、...
2019年3月6日水曜日
『明治維新』遠山 茂樹 著
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唯物史観から見た明治維新の分析。 本書は、奇形的な本である。というのは、注の方が本文よりも多く、本文と注を行ったり来たりしながら読むのにかなり苦労するからだ。このような構造なのは、本書が東京大学で行われた講義を元にしているためで、講義本体の概略的な明治維新の分析と、その背...
2019年3月3日日曜日
『薩摩蔭絵巻—儒者泊如竹の生涯』家坂 洋子 著
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薩摩藩出身の儒者泊如竹(とまり・じょちく)の生涯を描く小説。 泊如竹は、戦国期末から江戸初期を生きた儒者である。元亀元年(1570年)、屋久島の安房村で船大工の子として生まれた泊市兵衛は、どういうわけか幼少の頃出家し日章となり、やがて本能寺、法興寺で仏道の修行をする(日蓮...
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