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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2018年12月30日日曜日
『カミとホトケの幕末維新—交錯する宗教世界』岩田 真美・桐原 健真 編
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幕末維新期の宗教界を様々な視点から捉える本。 本書は科研費による研究「近代移行期における日本仏教と教化」に基づいた論文集で、青野誠、岩田真美、上野大輔、大澤広嗣、大谷栄一、碧海寿広、落合建仁、桐原健真、オリオン・クラウタウ、ジャクリーン・ストーン、芹口真結子、髙橋秀慧、谷...
2018年12月17日月曜日
『明治天皇』ドナルド・キーン著、角地 幸男 訳
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明治天皇の生涯を軸にたどる明治の歴史。 明治天皇について語られた資料は厖大にあるという。しかしそれらは相互に矛盾し、錯綜し、誇張や伝説が入り交じっている。そこで著者は、それらを注意深く取捨選択して、バランスの取れた明治天皇の伝記をつくり上げた。 しかし本書は明治天皇の...
2018年11月17日土曜日
『食味往来—食べものの道』河野 友美 著
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日本における食べものの伝播を考える本。 食べものは自然には広がっていかない。食べものが伝播するには必ず人の往来が必要である。自由な移動が禁止されていた近世や、交通が不完全で限られたルートでしか往来が可能でなかった中世以前においては、食べものはかなり明確なルートをもって伝播...
2018年10月30日火曜日
『蘇翁夢物語—わが交友録』徳富 猪一郎 著
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徳富蘇峰(猪一郎)がその交友した人物について語った本。 徳富蘇峰は反体制派のジャーナリストとして頭角を現すも、やがて体制に取り込まれて一種の御用記者となり、それは「蘇峰の変節」と批判されるのであるが、これは体制を内部から眺めるという機会を得ることにもなった。 本書は、...
2018年10月24日水曜日
『三つの棺』ジョン・ディスクン・カー 著、三田村 裕 訳
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カーの不可能犯罪の最高峰とされる作品。 訳者三田村 裕は「ミステリ・ファンならば、ミステリを語ろうという者ならば、必ず読まなければならない作品なのだ」と本書を評している(あとがき)。 これは訳者の我田引水ではない。実際、アメリカ探偵作家クラブの関係者17人が選んだ不可...
2018年10月18日木曜日
『日本文学と仏教思想』浜千代 清、渡辺 貞麿 編
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仏教思想が日本文学にどう表現されてきたかを考察する論考集。 本書は、「仏教文学会」のメンバーがそれぞれの論考を持ち寄ったもので、「日本文学と仏教思想」という壮大なテーマを掲げてはいるものの、これを真正面から体系的に考察するというよりは、主に平安時代を対象とし、それぞれのメ...
2018年10月5日金曜日
『遊女の文化史―ハレの女たち』佐伯 順子 著
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文学作品に描かれた遊女—娼婦について述べた本。 著者は、かつての遊女は春をひさぐというまさにそのことのために、神聖視されたという。つまり「性」は「聖」として受け取られたというのだ。さらに、彼女らは菩薩と同一視されることもあった。 遊女は罪深い職業であるという観念は次第...
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