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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2018年7月26日木曜日
『ラッセル教育論』バートランド・ラッセル著、安藤 貞雄 訳
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イギリスの哲学者バートランド・ラッセルによる教育論。 本書(の原書)は1926年に書かれており、日本でいえば戦前のものである。だが、今の社会においても十分に先進的な考え方で教育が語られており、時代を超えた普遍的な価値がある。 ラッセルは、あくまでも哲学者・社会活動家で...
2018年7月21日土曜日
『神道の成立』高取 正男 著
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神道の成立過程を丹念に辿る本。 我々が普通に知っている「神道」は、明治政府によって作りかえられたものであるし、それ以前から続く両部神道、垂加神道、吉田神道などは、それぞれ神道の一流派ではあるが、それ自身が「神道」そのものであるとは言い難い。ではそれらの元になった「神道」は...
2018年7月19日木曜日
『長距離走者の孤独』アラン・シリトー著、丸谷才一/河野一郎 訳
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シリトーの第一短編集。 表題作『長距離走者の孤独』の主題は、「大人の気に入る人間になんて、なってやるもんか」である。主人公スミスは盗みの罪によって感化院に入れられ、クロスカントリーの選手に見込まれる。その大会において、スミスは一位でゴール手前まで来るものの、所長のために1...
2018年7月6日金曜日
『連環記』幸田 露伴 著
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幸田露伴、最晩年の中編。 慶滋保胤(かもの/よししげの・やすたね)という実在の人物の人生を軸にして、保胤に関わった様々な人間の有様をあたかも玉が連なるように述べてゆく作品である。 それは、史伝のようでもあるし、随筆のようでもある。小説というにはフィクションの要素が少な...
2018年6月28日木曜日
『重野安繹と久米邦武—「正史」を夢みた歴史家』松沢 裕作 著
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近代日本における最初の歴史家ともいうべき重野安繹(やすつぐ)と久米邦武の小伝。 重野安繹と久米邦武というと、明治政府が行った修史事業の中心的メンバーであったにも関わらず言論弾圧によって政府を去り、修史事業も頓挫したことで有名だ。しかしこの二人がどういった人物だったのかはよ...
2018年6月23日土曜日
『嵐のなかの百年—学問弾圧小史』向坂 逸郎 編著
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明治から昭和初期にかけての学問・言論への弾圧についての論考集。 本書には「学問弾圧小史」の副題がつくが、大久保利謙氏執筆の「洋学の迫害」「ゆがめられた歴史」がそれにあたるもので、その他の論考については学問そのものへの弾圧というよりも言論弾圧に関する内容が多く、社会主義思想...
2018年6月18日月曜日
『日本仏教史入門』田村 芳朗 著
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日本仏教史を日本文化論と絡めて概説した本。 日本仏教史としての本書の特色は、第1に教学史にあまり深く立ち入っていないことである。例えば、南都六宗の説明は簡略だし、曹洞宗と臨済宗の違いはほとんど語られていない。 第2に、その代わり社会状況や文芸、民間信仰など仏教の周辺に...
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