書径周游
読書メモと随想。
筑摩 世界古典文学全集を読む
(移動先: ...)
ホーム
ウィタ・ドクショリアス
筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
▼
2018年6月28日木曜日
『重野安繹と久米邦武—「正史」を夢みた歴史家』松沢 裕作 著
›
近代日本における最初の歴史家ともいうべき重野安繹(やすつぐ)と久米邦武の小伝。 重野安繹と久米邦武というと、明治政府が行った修史事業の中心的メンバーであったにも関わらず言論弾圧によって政府を去り、修史事業も頓挫したことで有名だ。しかしこの二人がどういった人物だったのかはよ...
2018年6月23日土曜日
『嵐のなかの百年—学問弾圧小史』向坂 逸郎 編著
›
明治から昭和初期にかけての学問・言論への弾圧についての論考集。 本書には「学問弾圧小史」の副題がつくが、大久保利謙氏執筆の「洋学の迫害」「ゆがめられた歴史」がそれにあたるもので、その他の論考については学問そのものへの弾圧というよりも言論弾圧に関する内容が多く、社会主義思想...
2018年6月18日月曜日
『日本仏教史入門』田村 芳朗 著
›
日本仏教史を日本文化論と絡めて概説した本。 日本仏教史としての本書の特色は、第1に教学史にあまり深く立ち入っていないことである。例えば、南都六宗の説明は簡略だし、曹洞宗と臨済宗の違いはほとんど語られていない。 第2に、その代わり社会状況や文芸、民間信仰など仏教の周辺に...
2018年6月6日水曜日
『フランス・ルネサンスの人々』渡辺 一夫 著
›
フランスでルネサンス期に生きた12人の小伝。 普通、ルネサンスというとまずはイタリアで活躍したダ・ヴィンチやダンテといった人々を思い起こすし、そうでないにしてもチョーサーやモンテーニュのように文芸復興運動の担い手を想起するのであるが、本書の中心となるのは、そうした華々しい...
2018年5月20日日曜日
『五重塔』幸田 露伴 著
›
幸田露伴の若き日の傑作中編小説。 本書は、技倆はありながらも魯鈍なために「のっそり」と馬鹿にされる大工十兵衛が、一世一代の仕事として五重塔建築に名乗りを上げて、本来建築を担うはずであった源太と一悶着起こしたものの、立派に五重塔を仕上げるまでの話である。 この物語の形式...
2018年5月10日木曜日
『西郷札 傑作短編集(三)』松本 清張
›
松本清張の短編時代小説集。 表題となっている「西郷札」は、松本清張の処女作で懸賞小説へ応募された作品。この処女作の出来は非常によく、後の清張を予感させるものとなっている。実際ドラマ化もされており、清張の短編の中で割合に知られている。 西郷札とは、西南戦争時に薩軍が軍費...
2018年5月6日日曜日
西郷隆盛と西南戦争
›
私は鹿児島の人間だから、西郷隆盛というと、もう物心ついた時からいろいろ聞かされていて、内容はあまり覚えていないが高校生の頃に伝記(か海音寺潮五郎の小説か)を読んだ記憶がある(曖昧)。 その後祖父が「これも読みなさい」といって3冊、本をくれた。 『西郷隆盛のすべて―その思想...
‹
›
ホーム
ウェブ バージョンを表示