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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2018年5月20日日曜日
『五重塔』幸田 露伴 著
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幸田露伴の若き日の傑作中編小説。 本書は、技倆はありながらも魯鈍なために「のっそり」と馬鹿にされる大工十兵衛が、一世一代の仕事として五重塔建築に名乗りを上げて、本来建築を担うはずであった源太と一悶着起こしたものの、立派に五重塔を仕上げるまでの話である。 この物語の形式...
2018年5月10日木曜日
『西郷札 傑作短編集(三)』松本 清張
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松本清張の短編時代小説集。 表題となっている「西郷札」は、松本清張の処女作で懸賞小説へ応募された作品。この処女作の出来は非常によく、後の清張を予感させるものとなっている。実際ドラマ化もされており、清張の短編の中で割合に知られている。 西郷札とは、西南戦争時に薩軍が軍費...
2018年5月6日日曜日
西郷隆盛と西南戦争
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私は鹿児島の人間だから、西郷隆盛というと、もう物心ついた時からいろいろ聞かされていて、内容はあまり覚えていないが高校生の頃に伝記(か海音寺潮五郎の小説か)を読んだ記憶がある(曖昧)。 その後祖父が「これも読みなさい」といって3冊、本をくれた。 『西郷隆盛のすべて―その思想...
2018年5月2日水曜日
『神々の明治維新—神仏分離と廃仏毀釈』安丸 良夫 著
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明治初年の神仏分離政策を中心とした、明治政府の神祇行政史。 本書は、廃仏毀釈や神仏分離はなぜ起こったのか、どのようなことがあったのか、そしてそれはどう終熄していったのかを述べるものである。 「Ⅰ 幕藩制と宗教」では、明治政府の根本思想とも言うべき「復古神道」に至るまで...
2018年5月1日火曜日
『靖国神社』大江 志乃夫 著
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靖国神社とは何か、丁寧に解き明かした本。 著者の大江志乃夫は、靖国神社や忠魂碑に関する訴訟において原告側の証人として意見陳述することになった。しかしとても半日足らずの尋問では回答できない難しい内容であるため、予め「意見書」を裁判所に提出し、法廷ではそれを補足するという形を...
2018年4月24日火曜日
『江戸の思想史—人物・方法・連環』田尻 祐一郎 著
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江戸時代のさまざまな思想を紹介する本。 本書は大学の講義に基づいて書かれており、「宗教と国家」「太平の世と武士」「禅と儒教」といったテーマにそって江戸時代の思想・思想家を紹介していくというものである。 それぞれの思想の紹介はかなり簡潔で物足りなく感じる部分もある。例え...
2018年4月23日月曜日
『西南戦争―西郷隆盛と日本最後の内戦』小川原 正道 著
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西南戦争のコンパクトな伝記。 西南戦争について書かれた本は厖大にあるが、新書という形でコンパクトにまとめられることは少なく、本書は西南戦争の入門編として珍しい。 入門編であるだけに記載はわかりやすく、特に戦争に突入してからの説明は簡潔で要を得ている。 一方、類書に...
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