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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2018年5月2日水曜日
『神々の明治維新—神仏分離と廃仏毀釈』安丸 良夫 著
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明治初年の神仏分離政策を中心とした、明治政府の神祇行政史。 本書は、廃仏毀釈や神仏分離はなぜ起こったのか、どのようなことがあったのか、そしてそれはどう終熄していったのかを述べるものである。 「Ⅰ 幕藩制と宗教」では、明治政府の根本思想とも言うべき「復古神道」に至るまで...
2018年5月1日火曜日
『靖国神社』大江 志乃夫 著
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靖国神社とは何か、丁寧に解き明かした本。 著者の大江志乃夫は、靖国神社や忠魂碑に関する訴訟において原告側の証人として意見陳述することになった。しかしとても半日足らずの尋問では回答できない難しい内容であるため、予め「意見書」を裁判所に提出し、法廷ではそれを補足するという形を...
2018年4月24日火曜日
『江戸の思想史—人物・方法・連環』田尻 祐一郎 著
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江戸時代のさまざまな思想を紹介する本。 本書は大学の講義に基づいて書かれており、「宗教と国家」「太平の世と武士」「禅と儒教」といったテーマにそって江戸時代の思想・思想家を紹介していくというものである。 それぞれの思想の紹介はかなり簡潔で物足りなく感じる部分もある。例え...
2018年4月23日月曜日
『西南戦争―西郷隆盛と日本最後の内戦』小川原 正道 著
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西南戦争のコンパクトな伝記。 西南戦争について書かれた本は厖大にあるが、新書という形でコンパクトにまとめられることは少なく、本書は西南戦争の入門編として珍しい。 入門編であるだけに記載はわかりやすく、特に戦争に突入してからの説明は簡潔で要を得ている。 一方、類書に...
2018年4月7日土曜日
『西郷隆盛紀行』橋川 文三 著
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西郷隆盛を巡る思索と対話の記録。 橋川文三は西郷隆盛の評伝を書くように依頼された。しかし西郷をどう評価していいのか、そして既に汗牛充棟する西郷本がある中でどういう視角から描けばこれまで見過ごされてきた一面が表現出来るのか思案する。そしてそのヒントを見つけるため、様々な人と...
2018年4月6日金曜日
『本居宣長(上・下)』小林 秀雄 著
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小林秀雄の語る本居宣長。 本書は、本居宣長の評伝ではない。宣長の仕事が時系列的・体系的に語られるわけでもないから、宣長を知らない人には読みにくい。本書は11年半にも及ぶ連載によるもので、著者自身がどこに着地すればよいやもわからないままに書き綴ったもののように思える。いうな...
2018年2月13日火曜日
『明治維新と国学者』阪本 是丸 著(その2)
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( 前回 からのつづき) 第6章「矢野玄道と学校問題」 国学による国民的な学校を作りたいという構想を抱き、その実現に邁進したのはなんといっても矢野玄道(はるみち)であった。 伝統的神祇道家である白川・吉田両家も国学による学校を設立することは幕末から企図しており、特に白...
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