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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2018年4月24日火曜日
『江戸の思想史—人物・方法・連環』田尻 祐一郎 著
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江戸時代のさまざまな思想を紹介する本。 本書は大学の講義に基づいて書かれており、「宗教と国家」「太平の世と武士」「禅と儒教」といったテーマにそって江戸時代の思想・思想家を紹介していくというものである。 それぞれの思想の紹介はかなり簡潔で物足りなく感じる部分もある。例え...
2018年4月23日月曜日
『西南戦争―西郷隆盛と日本最後の内戦』小川原 正道 著
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西南戦争のコンパクトな伝記。 西南戦争について書かれた本は厖大にあるが、新書という形でコンパクトにまとめられることは少なく、本書は西南戦争の入門編として珍しい。 入門編であるだけに記載はわかりやすく、特に戦争に突入してからの説明は簡潔で要を得ている。 一方、類書に...
2018年4月7日土曜日
『西郷隆盛紀行』橋川 文三 著
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西郷隆盛を巡る思索と対話の記録。 橋川文三は西郷隆盛の評伝を書くように依頼された。しかし西郷をどう評価していいのか、そして既に汗牛充棟する西郷本がある中でどういう視角から描けばこれまで見過ごされてきた一面が表現出来るのか思案する。そしてそのヒントを見つけるため、様々な人と...
2018年4月6日金曜日
『本居宣長(上・下)』小林 秀雄 著
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小林秀雄の語る本居宣長。 本書は、本居宣長の評伝ではない。宣長の仕事が時系列的・体系的に語られるわけでもないから、宣長を知らない人には読みにくい。本書は11年半にも及ぶ連載によるもので、著者自身がどこに着地すればよいやもわからないままに書き綴ったもののように思える。いうな...
2018年2月13日火曜日
『明治維新と国学者』阪本 是丸 著(その2)
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( 前回 からのつづき) 第6章「矢野玄道と学校問題」 国学による国民的な学校を作りたいという構想を抱き、その実現に邁進したのはなんといっても矢野玄道(はるみち)であった。 伝統的神祇道家である白川・吉田両家も国学による学校を設立することは幕末から企図しており、特に白...
2018年2月11日日曜日
『明治維新と国学者』阪本 是丸 著(その1)
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国学者が近代天皇制国家の創出に果たした役割と限界について考察する重厚な論文集。 収録された論文は、その対象とする年代が重なりまた前後していて、通読すると時代を行きつ戻りつしている感じがし、重複もかなり多い。そのため、通読する本というよりは、独立した論文集として読む方がよい...
2018年2月10日土曜日
『大久保利通と明治維新』佐々木 克 著
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大久保利通を通じて見る明治維新史。 明治維新を通史的に理解するのは非常に困難である。様々な勢力が異なった思惑を抱え、行動を二転三転させながらぶつかり合い、結果として生まれたものが明治維新であるためだ。それは後の世から見れば一筋の歩みのように見えても、実際には錯綜した動きの...
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