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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2018年2月13日火曜日
『明治維新と国学者』阪本 是丸 著(その2)
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( 前回 からのつづき) 第6章「矢野玄道と学校問題」 国学による国民的な学校を作りたいという構想を抱き、その実現に邁進したのはなんといっても矢野玄道(はるみち)であった。 伝統的神祇道家である白川・吉田両家も国学による学校を設立することは幕末から企図しており、特に白...
2018年2月11日日曜日
『明治維新と国学者』阪本 是丸 著(その1)
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国学者が近代天皇制国家の創出に果たした役割と限界について考察する重厚な論文集。 収録された論文は、その対象とする年代が重なりまた前後していて、通読すると時代を行きつ戻りつしている感じがし、重複もかなり多い。そのため、通読する本というよりは、独立した論文集として読む方がよい...
2018年2月10日土曜日
『大久保利通と明治維新』佐々木 克 著
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大久保利通を通じて見る明治維新史。 明治維新を通史的に理解するのは非常に困難である。様々な勢力が異なった思惑を抱え、行動を二転三転させながらぶつかり合い、結果として生まれたものが明治維新であるためだ。それは後の世から見れば一筋の歩みのように見えても、実際には錯綜した動きの...
2018年2月6日火曜日
『島津久光と明治維新―久光はなぜ討幕を決意したのか』芳 即正 著
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初めて書かれた島津久光の伝記。 久光というと、西郷や大久保と対立したことから、(最近はそうでもなくなってきているが)鹿児島では暗君というイメージがある。しかし著者は、久光があってこそ西郷や大久保の活躍があったと述べる。 本書に描かれる久光のイメージは、学者肌で神経質な...
2018年1月11日木曜日
『廃仏毀釈百年―虐げられつづけた仏たち』佐伯 恵達 著
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宮崎で行われた廃仏毀釈についてまとめた本。 明治維新前後、宮崎は薩摩藩の一部であった地域があるため、鹿児島がそうであったように激しい廃仏毀釈が行われた。本書は、その次第を丹念にまとめたものである。 第1章では、廃仏毀釈に至るまでの歴史が簡約される。江戸時代の廃仏思想や...
2018年1月10日水曜日
『岩倉具視—維新前夜の群像〈7〉』大久保 利謙 著
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維新前後の岩倉具視についてまとめた本。 岩倉具視は、身分が高くない公家の家に生まれた。生来頭脳が明晰で、朝廷での役職がなかった頃から公家の中では飛び抜けた存在だったらしい。ただし人柄はそれほどでもなく、人望はなかったそうだ。 そんな岩倉が一躍政治の舞台に登場したのが、...
2018年1月5日金曜日
『サムライニッポン 文と武の東洋史』石毛 直道 著
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「武」をキーワードにした、日本文化論。 著者の石毛直道氏は、主に食の分野を専門にするの文化人類学者・民族学者。各地をフィールド・ワークするうちに日本文化の東アジアでの位置づけや特色に興味を持ち、あまり専門的でない立場から書いたのが本書である。 その内容は、「中国文明を...
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