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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2017年10月23日月曜日
『罪深き愉しみ』ドナルド・バーセルミ 著、山崎 勉・中村 邦生 訳
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現代アメリカ文学界における奇才の一人である、ドナルド・バーセルミの短編集。 本書に収録された短編は、主にパロディ、諷刺、コラージュの手法で作られたものである。はっきりと分かれているわけではないが、第1部がパロディ、第2部が諷刺、第3部がコラージュといった具合で、全24編の...
2017年10月18日水曜日
『鹿児島藩の廃仏毀釈』名越 護 著
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鹿児島の廃仏毀釈の実態について、郷土資料を中心にまとめた本。 鹿児島藩は苛烈な廃仏毀釈を行い、藩内の全ての寺を廃止し、全ての僧侶を還俗(僧侶でなくなること)させた。本書は、このような徹底的な廃仏毀釈について、各市町村の郷土誌を参照することによって実態をまとめている。著者は...
2017年10月15日日曜日
『神道指令の超克』久保田 収 著
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国家神道を擁護する立場から書かれる、近代の宗教政策についての論文集。 著者の久保田 収は「皇国史観」の歴史家であった平泉 澄の弟子で、戦前の国家神道に対して全くと言っていいほど批判的な視点がなく、現代から見るとバランスを欠いたものになっている。 特に題名の元となってい...
2017年10月10日火曜日
『<出雲>という思想』原 武史 著
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近代日本における出雲系と伊勢系の派閥の対立を描く本。 明治政府は、王政復古を旗印にした。遙かな古代に行われていた神権政治を現世(うつしよ)に再現することを一度は企図した。その神権政治の思想は、「復古神道」と呼ばれた。これは、それまで千年来培われてきた自然発生的な神道ではな...
2017年10月9日月曜日
『島津斉彬公伝』 池田 俊彦 著
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島津斉彬の伝記。 本書は、鹿児島出身の西洋史学者である池田俊彦が、伝統的な資料(斉彬と関わりがあった人の残した資料など)に基づいて書いた島津斉彬の伝記である。 明治生まれの著者らしく、文語文で書かれており、慣れていない人には少し読みづらい。またかなり難しい漢字も使われ...
2017年9月17日日曜日
『ある英人医師の幕末維新—W・ウィリスの生涯』ヒュー・コータッツィ著、中須賀哲朗 訳
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幕末明治の頃に英国公使館の一員として来日し、医師として活躍したウィリアム・ウィリスについてまとめた本。 著者ヒュー・コータッツィは駐日英国大使だった人物で、本書はその在任中に書かれたものである。ウィリスは本国の親類や友人のアーネスト・サトウに向けてたくさんの手紙をまめに書...
2017年9月8日金曜日
『薩摩国反乱記』マウンジー著、安岡 昭男 補注
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外国人の目から見た西南戦争の記録。 本書は、西南戦争の当時、イギリス公使館書記官として日本に駐在したオーガスタス・H・マウンジーが、次の任地であるギリシアで執筆したもので、原書はロンドンで1879年に公刊された。 西南戦争は明治10年すなわち1877年に起こったから、...
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