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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2017年9月17日日曜日
『ある英人医師の幕末維新—W・ウィリスの生涯』ヒュー・コータッツィ著、中須賀哲朗 訳
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幕末明治の頃に英国公使館の一員として来日し、医師として活躍したウィリアム・ウィリスについてまとめた本。 著者ヒュー・コータッツィは駐日英国大使だった人物で、本書はその在任中に書かれたものである。ウィリスは本国の親類や友人のアーネスト・サトウに向けてたくさんの手紙をまめに書...
2017年9月8日金曜日
『薩摩国反乱記』マウンジー著、安岡 昭男 補注
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外国人の目から見た西南戦争の記録。 本書は、西南戦争の当時、イギリス公使館書記官として日本に駐在したオーガスタス・H・マウンジーが、次の任地であるギリシアで執筆したもので、原書はロンドンで1879年に公刊された。 西南戦争は明治10年すなわち1877年に起こったから、...
2017年9月7日木曜日
『コシヒカリ物語―日本一うまい米の誕生』酒井 義昭 著
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コシヒカリ誕生の謎を追う本。 コシヒカリは、太平洋戦争末期から終戦直後にかけての食糧難の時代に開発された。コシヒカリというと美味しいお米の代名詞となるくらいであるが、収量は少なく病気には弱く、栽培はかなり難しい。食糧増産が叫ばれた時代に、このような美味しいだけが取り柄の品...
2017年8月16日水曜日
『あのころはフリードリヒがいた』ハンス・ペーターリヒター著、上田 真而子 訳
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ユダヤ人迫害をテーマにした児童文学。 これは大人にとって、読み進めるのが痛々しい本である。というのは、主人公の幼なじみ、ユダヤ人のフリードリヒ少年を待ち受ける過酷な運命を知っているからだ。のっけからその悲劇を予感して、ページを捲る手を止めたくなるような本だ。 主人公「...
2017年8月15日火曜日
『天皇陵の研究』茂木 雅博 著
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天皇陵についての研究を一般向けに紹介した本。 本書は、著者が1992年に出版した『 天皇陵の研究 』(学術書)を、一般向けに仕立て直したものである。 本書では、まず幕末の「帝陵発掘事件」が取り上げられる。天皇陵とされた古墳を盗掘したという罪で、数人が死刑に処された事件...
2017年8月11日金曜日
『天皇陵の近代史』外池 昇 著
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「天皇陵」がどのように形成されたかを述べる本。 天皇陵とは、いうなれば天皇の墓とされた古墳のことである。すなわち、天皇陵というものを考える時、「この古墳は○○天皇の墓である」と決定したプロセスがいかなるものであったかが問題になる。 このプロセスに大きな影響を与えたのが...
2017年8月9日水曜日
『生活の世界歴史(9) 北米大陸に生きる』猿谷 要 著
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アメリカ的価値観の成立と変容を、黒人への差別など暗部の側面を取り上げて説明する本。 アメリカ的生活文化を作ったのは、WASP(白人-アングロサクソン-プロテスタント)の人たちだ。ヨーロッパから来た移民たちは、広大なフロンティアを前にして何でも手作りしていった。生活道具だけ...
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