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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2017年8月16日水曜日
『あのころはフリードリヒがいた』ハンス・ペーターリヒター著、上田 真而子 訳
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ユダヤ人迫害をテーマにした児童文学。 これは大人にとって、読み進めるのが痛々しい本である。というのは、主人公の幼なじみ、ユダヤ人のフリードリヒ少年を待ち受ける過酷な運命を知っているからだ。のっけからその悲劇を予感して、ページを捲る手を止めたくなるような本だ。 主人公「...
2017年8月15日火曜日
『天皇陵の研究』茂木 雅博 著
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天皇陵についての研究を一般向けに紹介した本。 本書は、著者が1992年に出版した『 天皇陵の研究 』(学術書)を、一般向けに仕立て直したものである。 本書では、まず幕末の「帝陵発掘事件」が取り上げられる。天皇陵とされた古墳を盗掘したという罪で、数人が死刑に処された事件...
2017年8月11日金曜日
『天皇陵の近代史』外池 昇 著
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「天皇陵」がどのように形成されたかを述べる本。 天皇陵とは、いうなれば天皇の墓とされた古墳のことである。すなわち、天皇陵というものを考える時、「この古墳は○○天皇の墓である」と決定したプロセスがいかなるものであったかが問題になる。 このプロセスに大きな影響を与えたのが...
2017年8月9日水曜日
『生活の世界歴史(9) 北米大陸に生きる』猿谷 要 著
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アメリカ的価値観の成立と変容を、黒人への差別など暗部の側面を取り上げて説明する本。 アメリカ的生活文化を作ったのは、WASP(白人-アングロサクソン-プロテスタント)の人たちだ。ヨーロッパから来た移民たちは、広大なフロンティアを前にして何でも手作りしていった。生活道具だけ...
2017年8月8日火曜日
『夜明け前』島崎 藤村 著
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幕末明治の社会を、ひとりの町人の一生を通して描いた大河的小説。 本書は文庫本で全4冊の長大な作品である。そのほとんど全てが、木曾街道の馬籠という宿場の、青山半蔵という人物の一生を辿るという内容。時々、時代背景を理解するための説明も展開されるが、基本的には半蔵の目で見る幕末...
2017年7月18日火曜日
『陵墓と文化財の近代(日本史リブレット)』高木 博志 著
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文化財としてあやふやな位置づけのまま、保存と研究、公開と秘匿の間を揺らめいている「陵墓」が抱える課題をまとめた本。 陵墓とは、歴代の皇室関係の墓所のことであり、本書においてはその中でも古墳(陵=みささぎ)の話題が中心的に扱われる。 陵墓は、江戸時代から既に治定(ちてい...
2017年7月17日月曜日
『エピクロスとストア』堀田 彰 著
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エピクロスとストアの生涯と思想を概説する本。 本書を手に取ったのは、エピクロスの生涯に興味を持ったからで、ストアについてはあまり熱心に読んでいない。本書はちょうど半分ずつエピクロスとストアについて書かれているが(内容はあまり関連していない)、以下エピクロスの項のみについて...
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