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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2017年7月18日火曜日
『陵墓と文化財の近代(日本史リブレット)』高木 博志 著
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文化財としてあやふやな位置づけのまま、保存と研究、公開と秘匿の間を揺らめいている「陵墓」が抱える課題をまとめた本。 陵墓とは、歴代の皇室関係の墓所のことであり、本書においてはその中でも古墳(陵=みささぎ)の話題が中心的に扱われる。 陵墓は、江戸時代から既に治定(ちてい...
2017年7月17日月曜日
『エピクロスとストア』堀田 彰 著
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エピクロスとストアの生涯と思想を概説する本。 本書を手に取ったのは、エピクロスの生涯に興味を持ったからで、ストアについてはあまり熱心に読んでいない。本書はちょうど半分ずつエピクロスとストアについて書かれているが(内容はあまり関連していない)、以下エピクロスの項のみについて...
2017年6月16日金曜日
『庭園の世界史―地上の楽園の三千年』ジャック・ブノア=メシャン著、河野鶴代・横山 正 訳
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世界の諸民族がどのように庭園を造ってきたかエッセイ風に語る本。 著者ブノア=メシャンは庭師ではないし、庭園の専門家でもない。中近東を中心とする在野の歴史家である。本書は、歴史家の視点から中国、日本、ペルシア、アラブ、イタリア、フランス、スペインの代表的な庭を紹介してその背...
2017年6月11日日曜日
『シルクロードの天馬』森 豊 著
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シルクロードにおける天馬の図像史。 著者の森 豊氏は研究者ではなくジャーナリスト(新聞記者)。しかしシルクロードに魅せられてシルクロードに関する著作が多く、「シルクロード史考察 正倉院からの発見」という叢書が(少なくとも)20冊刊行されている。本書はその13番目で、天馬—...
2017年6月4日日曜日
『日本の名随筆 45 狂』中村 真一郎 編
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説明不要の随筆の集成「日本の名随筆」より、「狂」にまつわる27編。 狂気や精神病、偏執症といったものに関する随筆が多い。というより、そうでないものは、西垣 脩「風狂の先達——増賀上人について」と石川 淳「狂歌百鬼夜狂」の2編のみである。 なかでも、印象深かったのは島尾...
2017年6月1日木曜日
『狐になった奥様』ガーネット作、安藤 貞雄 訳
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不思議にも狐になってしまった妻をあくまで愛し抜こうと苦悩する男の物語。 主人公デブリック氏の妻は、ある日散歩中に突然狐になってしまう。その時は精神はまだ元の人間のままで、突然の変身に悲嘆しつつも狐の姿で夫と共に暮らしていくが、だんだん野生化していき、次第に人間であるよりも...
2017年5月26日金曜日
『あなたの体は9割が細菌:微生物の生態系が崩れはじめた』アランナ・コリン 著、矢野 真千子 訳
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腸内微生物がいかに人間の心身の健康に影響しているかを述べた本。 我々の体内には100兆個もの微生物が棲んでいて、それらは単に消化を助けるといったことに留まらない多様な役割を担っていることが分かってきた。「人間」を理解するためには人間そのものだけを研究してもだめで、細胞の個...
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