書径周游
読書メモと随想。
筑摩 世界古典文学全集を読む
(移動先: ...)
ホーム
ウィタ・ドクショリアス
筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
▼
2017年4月22日土曜日
『島津重豪と薩摩の学問・文化—近世後期博物大名の視野と実践』 鈴木 彰・林 匡 編
›
島津重豪とその周辺に関する論文集。 幕末に薩摩藩が雄藩として活躍するその素地を作ったのが島津重豪である。長く薩摩藩の政務の中心にいた重豪の業績は多岐にわたるが、特筆すべきは各種の出版事業や学校の設立など文教政策である。 本書は、重豪の文教政策を柱の一つにして、重豪を取...
2017年4月6日木曜日
『契沖の生涯』久松 潜一 著
›
江戸時代の国学者、契沖(けいちゅう)のコンパクトな伝記。 契沖といえば、江戸時代の国学者の中でも最も早く頭角を現した国学者の嚆矢とも言える人物であるが、本居宣長や平田篤胤に比べるとあまり知られていない。私も契沖の研究業績については多少知っているが、どんな人物であったのかよ...
2017年3月26日日曜日
『知識の灯台―古代アレクサンドリア図書館の物語』デレク・フラワー著、柴田 和雄 訳
›
古代アレクサンドリア図書館にまつわる人々についてエッセイ風に語る本。 数々の伝説に彩られた古代アレクサンドリア図書館。その蔵書数は定かではないが、古代社会においては世界最大だったと思われる。併設の学術施設(ムーセイオン)とともに、古代社会における知の中心として数々の学者や...
2017年3月21日火曜日
『島津重豪』芳 即正 著
›
薩摩藩が雄飛する基礎をつくった型破りの藩主、島津重豪(しげひで)の初の本格的評伝。 重豪の人生は決して順調な出発だったとはいえない。産まれた時に母を亡くし、また父も11歳にして亡くした。しかも薩摩藩ではこのころ数代病身の藩主が続いており、先々代の藩主は若くして病死し藩政は...
2017年3月13日月曜日
『江戸の本屋さん—近世文化史の側面』今田 洋三 著
›
江戸時代の出版・流通事情をまとめた本。 「これまでの江戸の文化研究といえば、作品の形式や内容や、作者・思想家についての研究ばかりで、作品を出版し、世の中に送り出し、作品と読者をむすびつける役割を果たす書物屋・出版業の人々について研究することがあまりにもおろそかではないのか...
2017年2月26日日曜日
『日本文化の多重構造―アジア的視野から日本文化を再考する』佐々木 高明 著
›
日本文化の基層に存在する多様な文化について述べる本。 日本文化が、大まかに言って縄文文化と弥生文化のハイブリッドで形成されたことはよく知られている。しかしもっと細かく見てみると、縄文文化には東部ユーラシアに由来する「ナラ林文化」と、アッサムから東南アジア、雲南に連なる「照...
2017年2月23日木曜日
『国家神道と日本人』島薗 進 著
›
明治維新から現在に至るまでの「国家神道」を概観する本。 国家神道とは何だったのか? 村上重良の古典的研究(『 国家神道 』)をはじめ、それを批判した葦津珍彦ら神道側からの反論、これまでも様々な立場からの研究が行われてきた。しかし著者によれば、それらの研究は神社神道、すなわ...
‹
›
ホーム
ウェブ バージョンを表示