書径周游
読書メモと随想。
筑摩 世界古典文学全集を読む
(移動先: ...)
ホーム
ウィタ・ドクショリアス
筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
▼
2017年2月26日日曜日
『日本文化の多重構造―アジア的視野から日本文化を再考する』佐々木 高明 著
›
日本文化の基層に存在する多様な文化について述べる本。 日本文化が、大まかに言って縄文文化と弥生文化のハイブリッドで形成されたことはよく知られている。しかしもっと細かく見てみると、縄文文化には東部ユーラシアに由来する「ナラ林文化」と、アッサムから東南アジア、雲南に連なる「照...
2017年2月23日木曜日
『国家神道と日本人』島薗 進 著
›
明治維新から現在に至るまでの「国家神道」を概観する本。 国家神道とは何だったのか? 村上重良の古典的研究(『 国家神道 』)をはじめ、それを批判した葦津珍彦ら神道側からの反論、これまでも様々な立場からの研究が行われてきた。しかし著者によれば、それらの研究は神社神道、すなわ...
2017年2月15日水曜日
『神都物語:伊勢神宮の近現代史』ジョン・ブリーン著
›
現在の伊勢神宮がどうやって形作られたのかを説明する本。 伊勢神宮というと、天皇家の神話的祖先である天照大神を祀る天皇の神社であり、国家的性格を持つ神社でもある。しかしこうした伊勢神宮の在り方は、伝統的なものとは全く違う。これは明治維新後につくられたものだ。例えば、明治にな...
2017年2月12日日曜日
『東シナ海文化圏の民俗—地域研究から比較民俗学へ』下野敏見 著
›
東シナ海に共通してはいるが様々な地域的変異がある民俗を取り上げ、その伝播や起源を考える論文集。 著者は鹿児島を代表する民俗学者の下野敏見氏。本書は、著者が『隼人文化』と『鹿児島民俗』に提出した論文を中心に、「東シナ海文化圏」にまつわる論文をまとめたもので、「第一章で身近な...
2017年1月30日月曜日
『バナナと日本人―フィリピン農園と食卓のあいだ』鶴見 良行 著
›
日本人のバナナ需要に応えるため、フィリピンのバナナ・プランテーションがいかにして成立し、またそこで労働者がいかに苦しんでいるかを告発した本。 フィリピンのバナナ産業は、国際資本4社に完全に支配されている。すなわち、デルモンテ、キャッスル&クック(ドール)、ユナイテッド・ブ...
2017年1月20日金曜日
『食事の文明論』石毛直道 著
›
世界各国の食事の在り方が、近代文明の影響によってどのように変容してきたかを語る本。 著者は文化人類学者の石毛直道。「鉄の胃袋」の異名を持ち、世界各国でフィールドワークして様々な土着の料理を食べてきた人物だ。彼がたくさんの食卓を見るうちに沸き上がってきた「人類の食事の文明は...
2016年12月31日土曜日
『鹿児島県の歴史 <県史シリーズ (46)>』原口 虎雄 著
›
鹿児島県の歴史を簡潔にまとめる本。 著者の原口虎雄氏の専門は日本近代史、特に鹿児島の近代史に詳しい。本書執筆の時点で、鹿児島を代表する歴史家だったと思う。 本書は、古代から現代までの鹿児島県(旧日向国=宮崎県の一部を含む)の歴史を編年的に記述し、年表や各種データなどか...
‹
›
ホーム
ウェブ バージョンを表示