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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2016年12月31日土曜日
『鹿児島県の歴史 <県史シリーズ (46)>』原口 虎雄 著
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鹿児島県の歴史を簡潔にまとめる本。 著者の原口虎雄氏の専門は日本近代史、特に鹿児島の近代史に詳しい。本書執筆の時点で、鹿児島を代表する歴史家だったと思う。 本書は、古代から現代までの鹿児島県(旧日向国=宮崎県の一部を含む)の歴史を編年的に記述し、年表や各種データなどか...
2016年12月28日水曜日
『地蔵尊の研究』真鍋廣濟 著
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地蔵菩薩について様々な角度から考察する本。 著者は龍谷大学教授の眞鍋廣濟氏。著者は古典文芸を専攻し、元来は仏教研究の専門家ではなかったようだが、さまざまな縁から地蔵菩薩について興味を持って折々にその故事来歴を調べ、たびたび雑誌『密教研究』などで発表してきた。本書は、そうし...
2016年12月22日木曜日
本で旅した人びと
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先日、「石蔵古本市」というイベントを主催した。 雰囲気のよい石蔵を貸し切って、古本屋さん5軒を呼んだ古本市を行うというものである。それを取り仕切ってくれたのが鹿児島市の「 つばめ文庫 」という古本屋さん。 この「つばめ文庫」、「本で旅する」というテーマを掲げていて、ち...
2016年12月16日金曜日
『快楽主義の哲学』澁澤 龍彦 著
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澁澤龍彦が説く、快楽主義のススメ。 本書は、澁澤龍彦の著書としては異端の本である。いや、異端だらけの澁澤の書いた本の中で、異端ではない、という意味で変わった本である。 というのも、本書は初め光文社の「カッパ・ブックス」から刊行された。これは、要するに大衆向けの新書シリ...
2016年12月5日月曜日
『鹿児島の勧業知事—加納久宜小伝』大囿 純也 著、加納知事五十年祭奉賛会 編
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明治時代に鹿児島県知事を務めた加納久宜(ひさよし)を振り返る本。 鹿児島県民なら、旧県庁跡地に加納久宜を顕彰する石碑が建っていることを知っている人が多いだろう。でも、意外と何をした人かはあまり知られていない。私もそうだった。それで手に取ったのが本書である。 加納久宜は...
2016年11月20日日曜日
『知られざる傑作―他五篇』バルザック著、水野 亮 訳
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バルザックの短編6編。 バルザックも、いつか読もうと思っていながら今まで手を出さなかった作家の一人である。『 人間喜劇 』——これはバルザックの作品の集成で、一つ一つ独立してはいるが、共通の世界観や登場人物によって構成される絵巻物的なもの——の厖大な世界を前にすると、足が...
2016年11月8日火曜日
『陽気なヴッツ先生』ジャン・パウル著、岩田 行一 訳
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ジャン・パウルの短編2編。 ジャン・パウルは、ドイツ散文芸術の大先達と讃えられているというし、ドイツの作家ではジャン・パウルに影響を受けた人はたくさんいるらしい。全集は数十巻に及ぶという。だが、日本ではほとんど翻訳されておらず、読まれていない。生粋のドイツの文学だから「日...
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