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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2016年8月18日木曜日
『ある明治人の記録―会津人柴五郎の遺書』石光 真人 編著
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幼い時に会津戦争によって人生を狂わされ、塗炭の苦しみの中で生き抜き、やがて軍人として大成した柴五郎の前半生の自伝。 会津は、明治維新において一方的に朝敵とされ、会津からみれば言いがかりのような理由によって薩長連合軍に蹂躙された。城下は火の海と化して藩士たちは戦いに倒れ、婦...
2016年8月14日日曜日
『バガヴァッド・ギーターの世界―ヒンドゥー教の救済』上村 勝彦 著
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ヒンドゥー教最高の聖典「バガヴァッド・ギーター」の解説書。 インドに古い大叙事詩「マハーバーラタ」というのがあって、これは複雑で複合的なシナリオと厖大な登場人物によって非常にややこしいものなのだが、その一節に「バガヴァッド・ギーター(神の歌)」がある。これは、主人公のアル...
『人間の家』ル・コルビュジエ、F・ド・ピエールフウ共著、西澤 信彌 訳
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ル・コルビュジエとド・ピエールフウによる、住みよい家をつくるための都市計画提案の書。 本書が書かれたのは、第二次大戦中。ル・コルビュジエ自身が疎開していたさなかのことである。破壊されつつあったパリの街をどう再建するか、という切実な問題意識の下、単に壊れた建物を作り直すとい...
2016年8月6日土曜日
『昔の鹿児島—かごしま新聞こぼれ話—』唐鎌 祐祥 著
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明治・大正・昭和初期の鹿児島の新聞記事を眺めて、昔の鹿児島を知る本。 内容は、風俗、行事、興行、天文館の街の様子が中心。新聞記事といっても、政治・経済についてはあまり触れられず、今で言えば「地方欄」に当たる部分からの話題が多い。 本書によって、今では廃れた風習や行事を...
2016年6月25日土曜日
『現代焼酎考』稲垣 真美 著
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焼酎蔵を巡りながら、焼酎の復権について考える本。 著者は、もともと焼酎を好んで飲む方ではなかったが、趣味の酒蔵巡りが高じて清酒の品評会の審査員などを務めるうち、焼酎の美味しさに気づいて全国各地の焼酎蔵を訪ね歩くようになった。本書は、その飲み歩きの中で考えたことをエッセイ風...
2016年6月21日火曜日
『南のくにの焼酎文化』豊田 謙二 著
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鹿児島の焼酎のあゆみを明治期から説く本。 著者の豊田謙二は福岡県立大学教授(専門は社会政策および地域づくり。執筆当時)。前職の鹿児島国際大学教授であったときに調査した内容を元に書いたのが本書のようだ。 本書は、南九州の焼酎文化そのものについてはさほど詳しく書いていない...
2016年6月8日水曜日
『幕末の薩摩―悲劇の改革者、調所笑左衛門』原口 虎雄 著
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幕末の薩摩藩の財政改革を成し遂げた調所笑左衛門の実像を探る本。 幕末の薩摩藩は、他藩以上の慢性的な赤字財政に苦しんでいた。 参勤交代の過重な負担や幕府から命ぜられる大規模土木工事、そして農村の疲弊によって日本一の貧乏藩になりはて、その借金は500万両にも及んでいた。当時の...
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