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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2016年6月25日土曜日
『現代焼酎考』稲垣 真美 著
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焼酎蔵を巡りながら、焼酎の復権について考える本。 著者は、もともと焼酎を好んで飲む方ではなかったが、趣味の酒蔵巡りが高じて清酒の品評会の審査員などを務めるうち、焼酎の美味しさに気づいて全国各地の焼酎蔵を訪ね歩くようになった。本書は、その飲み歩きの中で考えたことをエッセイ風...
2016年6月21日火曜日
『南のくにの焼酎文化』豊田 謙二 著
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鹿児島の焼酎のあゆみを明治期から説く本。 著者の豊田謙二は福岡県立大学教授(専門は社会政策および地域づくり。執筆当時)。前職の鹿児島国際大学教授であったときに調査した内容を元に書いたのが本書のようだ。 本書は、南九州の焼酎文化そのものについてはさほど詳しく書いていない...
2016年6月8日水曜日
『幕末の薩摩―悲劇の改革者、調所笑左衛門』原口 虎雄 著
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幕末の薩摩藩の財政改革を成し遂げた調所笑左衛門の実像を探る本。 幕末の薩摩藩は、他藩以上の慢性的な赤字財政に苦しんでいた。 参勤交代の過重な負担や幕府から命ぜられる大規模土木工事、そして農村の疲弊によって日本一の貧乏藩になりはて、その借金は500万両にも及んでいた。当時の...
2016年5月19日木曜日
『植物の体の中では何が起こっているのか』嶋田 幸久・萱原 正嗣 著
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植物の体のしくみについてわかりやすく説明する本。 本書は、植物学者の嶋田幸久の話に基づいてサイエンス・ライターの菅原正嗣がまとめたものであり、教科書的な本である。教科書的といってもつまらないという意味ではなく、ところどころ面白いトピックがちりばめられ、飽きずに通読できる。...
2016年5月10日火曜日
『かくれた次元』エドワード・ホール著、日高敏隆・佐藤信行 訳
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人間の空間利用について考察する本。 隣に座っている人と話すときと、2メートルくらい離れた人と話すときは口調も使う語彙も異なったものになる。普段あまり意識されることはないが、人と人との距離やどれくらい混み合っているかは、我々の行動を強く規定している。著者は、人間が相手との距...
2016年4月14日木曜日
『人はなぜ花を愛でるのか』日高 敏隆・白幡 洋三郎 編
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地球研(総合地球環境学研究所)が企画して人間文化研究機構が開催したシンポジウムに基づいた本。 本書では、動物行動学者の日高 敏隆(地球研の所長)が出した「人はなぜ花を愛でるのか」というテーマに基づいて、様々な分野からその答えを考えるヒントとなる事例が提出されている。大まか...
2016年4月13日水曜日
『花と木の文化史』中尾 佐助 著
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人間が観賞用の花と木の栽培をどのように発展させてきたかを概観する本。 本書は「花と木の文化史」という大変広大なテーマを標榜するが、実際に書かれているのはほとんどが品種改良の歴史である。すなわち、人間が花や木とどう付き合ってきたかということの全体像を提示するものではなくて、...
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