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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2016年5月19日木曜日
『植物の体の中では何が起こっているのか』嶋田 幸久・萱原 正嗣 著
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植物の体のしくみについてわかりやすく説明する本。 本書は、植物学者の嶋田幸久の話に基づいてサイエンス・ライターの菅原正嗣がまとめたものであり、教科書的な本である。教科書的といってもつまらないという意味ではなく、ところどころ面白いトピックがちりばめられ、飽きずに通読できる。...
2016年5月10日火曜日
『かくれた次元』エドワード・ホール著、日高敏隆・佐藤信行 訳
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人間の空間利用について考察する本。 隣に座っている人と話すときと、2メートルくらい離れた人と話すときは口調も使う語彙も異なったものになる。普段あまり意識されることはないが、人と人との距離やどれくらい混み合っているかは、我々の行動を強く規定している。著者は、人間が相手との距...
2016年4月14日木曜日
『人はなぜ花を愛でるのか』日高 敏隆・白幡 洋三郎 編
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地球研(総合地球環境学研究所)が企画して人間文化研究機構が開催したシンポジウムに基づいた本。 本書では、動物行動学者の日高 敏隆(地球研の所長)が出した「人はなぜ花を愛でるのか」というテーマに基づいて、様々な分野からその答えを考えるヒントとなる事例が提出されている。大まか...
2016年4月13日水曜日
『花と木の文化史』中尾 佐助 著
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人間が観賞用の花と木の栽培をどのように発展させてきたかを概観する本。 本書は「花と木の文化史」という大変広大なテーマを標榜するが、実際に書かれているのはほとんどが品種改良の歴史である。すなわち、人間が花や木とどう付き合ってきたかということの全体像を提示するものではなくて、...
2016年4月3日日曜日
『自省録』マルクス・アウレーリウス著、神谷美恵子 訳
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哲人皇帝による、魂の葛藤の書。 ローマ皇帝マルクス・アウレーリウスは、「善き人間」であることを何よりも目指していた。理知的で激情に流されることなく、公共の利益を最優先に考え、己の内にある欲望を抑制し、寛容で温和な人間にならんとした。そしておそらく、彼はそういう人間になった...
2016年3月28日月曜日
『トポフィリア―人間と環境』イーフー・トゥアン著、小野 有五・阿部 一 訳
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人間が環境をどのように受容するかについて、情緒的な部分に注目して語った本。 「トポフィリア」とは、著者イーフー・トゥアンの提唱する概念で、「人々と、場所または環境との間の、情緒的な結びつき」のことである。とはいえ本書は、「トポフィリア」を大上段に論証・研究する本ではなく、...
2016年2月24日水曜日
『逝きし世の面影』渡辺 京二 著
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外国人が残した記録によって辿る、徳川期の日本の残照。 著者は、日本のかつての姿を探るため、幕末から明治にかけて来日した外国人が残した記録を丹念に紐解いていく。当時の社会がどうだったか、ということは意外と日本人自身の記録ではわからない。当たり前の日常についてはわざわざ記録し...
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