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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2015年12月20日日曜日
『大地・農耕・女性—比較宗教類型論—』ミルチャ・エリアーデ著、掘 一郎 訳
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様々な宗教に共通して見られる種々のモチーフについて述べる本。 本書は、エリアーデによる大規模な著作『比較宗教における類型(評者仮訳)』の抄訳である。世界的な宗教学者である著者は、様々な宗教に共通して見られるモチーフ、例えば「天空神」「地母神」「宇宙木」といったものを取り上...
2015年12月12日土曜日
『食の終焉』ポール・ロバーツ著、神保 哲生 訳
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食システムの破綻が間近に迫っていると警告する本。 先進国のスーパーマーケットには安価な食材が溢れ、肥満も大きな問題になっている。一方で、世界には未だ多くの飢餓状態にある人たちが存在し、農業には持続可能性を疑わせる数々の懸案が存在する。例えば、過剰施肥、土壌の流亡、地下水の...
2015年12月2日水曜日
糞尿の文学
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『ガルガンチュアとパンタグリュエル』という、もう書名を目にした瞬間にうずうずしてしまうような偉大な文学作品がある。 この本を初めて見たのは神保町の古本屋だった。古びた岩波文庫の5冊揃い。 渡辺一夫 訳の伝説的な作品。 当時は絶版の岩波版がほとんど唯一の『ガルガンチ...
2015年11月25日水曜日
『食と文化の謎』マーヴィン・ハリス 著、板橋 作美 訳
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歴史・宗教・文化といったものからではなく、唯物論によって人が何を食べ、何を食べないかを説明する本。 インドでは牛が神聖視され食べられないし、一方イスラーム圏では豚が汚れたものとして忌避される。アメリカには馬はたくさんいるのにアメリカ人は馬肉を食べず、昆虫は西洋文明にとって...
2015年11月9日月曜日
『食の思想と行動』石毛直道 監修、豊川裕之 責任編集
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本書は、「講座 食の文化」の一冊で、この叢書は味の素食の文化センターがやっている「食の文化フォーラム」の研究成果をまとめたものである。監修は、世界各地で実際に食べ歩いてフィールドワークをしてきた「鉄の胃袋」の異名を持つ石毛直道氏。 本書の構成は若干散漫なものである。元々、...
2015年11月1日日曜日
『今こそ伝えたい 子どもたちの戦中・戦後 小さな町の出来事と暮らし』 野崎 耕二 著
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南さつま市万世に育った著者が、戦中・戦後の出来事を思い出して書いた画文集。 著者の野崎 耕二さんのことは、萬世酒造の展示施設「松鳴館」で知った。松鳴館は基本的には焼酎造りの見学をするところだが、最後のスペースに野崎さんが描いた絵が常設してあったのだ。芸術的にどうこうという...
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2015年10月25日日曜日
『李陵』護 雅夫 著
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李陵の存在を手がかりにしながら、匈奴の社会について考察する本。 本書は、中島 敦の『李陵』に刺激されて書かかれたものである。 古代遊牧民族の研究者である著者は、中国人としての李陵の生き様だけでなく遊牧騎馬民族の視点も加えて李陵のことを語ってみたくなり、この書をものしたとい...
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