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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2015年11月25日水曜日
『食と文化の謎』マーヴィン・ハリス 著、板橋 作美 訳
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歴史・宗教・文化といったものからではなく、唯物論によって人が何を食べ、何を食べないかを説明する本。 インドでは牛が神聖視され食べられないし、一方イスラーム圏では豚が汚れたものとして忌避される。アメリカには馬はたくさんいるのにアメリカ人は馬肉を食べず、昆虫は西洋文明にとって...
2015年11月9日月曜日
『食の思想と行動』石毛直道 監修、豊川裕之 責任編集
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本書は、「講座 食の文化」の一冊で、この叢書は味の素食の文化センターがやっている「食の文化フォーラム」の研究成果をまとめたものである。監修は、世界各地で実際に食べ歩いてフィールドワークをしてきた「鉄の胃袋」の異名を持つ石毛直道氏。 本書の構成は若干散漫なものである。元々、...
2015年11月1日日曜日
『今こそ伝えたい 子どもたちの戦中・戦後 小さな町の出来事と暮らし』 野崎 耕二 著
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南さつま市万世に育った著者が、戦中・戦後の出来事を思い出して書いた画文集。 著者の野崎 耕二さんのことは、萬世酒造の展示施設「松鳴館」で知った。松鳴館は基本的には焼酎造りの見学をするところだが、最後のスペースに野崎さんが描いた絵が常設してあったのだ。芸術的にどうこうという...
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2015年10月25日日曜日
『李陵』護 雅夫 著
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李陵の存在を手がかりにしながら、匈奴の社会について考察する本。 本書は、中島 敦の『李陵』に刺激されて書かかれたものである。 古代遊牧民族の研究者である著者は、中国人としての李陵の生き様だけでなく遊牧騎馬民族の視点も加えて李陵のことを語ってみたくなり、この書をものしたとい...
2015年10月1日木曜日
『ハイパー・インフレの人類学:ジンバブエ「危機」下の多元的貨幣経済』早川 真悠 著
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ジンバブエで著者が経験したハイパー・インフレについて見聞記的に語る本。 著者はジンバブエの大衆音楽の人類学的研究をするために同国へ滞在していた。そこで図らずもハイパー・インフレーションという異常事態を経験して音楽の研究どころではなくなり、研究テーマを急遽ハイパー・インフレ...
2015年9月24日木曜日
『万能人とメディチ家の世紀―ルネサンス再考』池上 俊一 著
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フィレンツェの万能人アルベルティとメディチ家のあれこれを述べてルネサンスの雰囲気を説明する本。 本書の内容はあまりまとまりがない。タイトルが「万能人とメディチ家の世紀」であるが、万能人の活躍について体系的に述べるでもないし、メディチ家の繁栄について詳しい説明があるわけでも...
2015年9月9日水曜日
『砂糖百科』高田 明和、橋本 仁、伊藤 汎 監修
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砂糖についての科学的知識を網羅的に提供してくれる本。 本書は、砂糖の業界団体である社団法人糖業協会が発行したもので、数多くの執筆者により専門的事項がまとめられたまさに『砂糖百科』の名にふさわしい本である。砂糖は人間の主要なエネルギー源であるが、甘い=嗜好品というイメージか...
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