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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2015年10月25日日曜日
『李陵』護 雅夫 著
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李陵の存在を手がかりにしながら、匈奴の社会について考察する本。 本書は、中島 敦の『李陵』に刺激されて書かかれたものである。 古代遊牧民族の研究者である著者は、中国人としての李陵の生き様だけでなく遊牧騎馬民族の視点も加えて李陵のことを語ってみたくなり、この書をものしたとい...
2015年10月1日木曜日
『ハイパー・インフレの人類学:ジンバブエ「危機」下の多元的貨幣経済』早川 真悠 著
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ジンバブエで著者が経験したハイパー・インフレについて見聞記的に語る本。 著者はジンバブエの大衆音楽の人類学的研究をするために同国へ滞在していた。そこで図らずもハイパー・インフレーションという異常事態を経験して音楽の研究どころではなくなり、研究テーマを急遽ハイパー・インフレ...
2015年9月24日木曜日
『万能人とメディチ家の世紀―ルネサンス再考』池上 俊一 著
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フィレンツェの万能人アルベルティとメディチ家のあれこれを述べてルネサンスの雰囲気を説明する本。 本書の内容はあまりまとまりがない。タイトルが「万能人とメディチ家の世紀」であるが、万能人の活躍について体系的に述べるでもないし、メディチ家の繁栄について詳しい説明があるわけでも...
2015年9月9日水曜日
『砂糖百科』高田 明和、橋本 仁、伊藤 汎 監修
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砂糖についての科学的知識を網羅的に提供してくれる本。 本書は、砂糖の業界団体である社団法人糖業協会が発行したもので、数多くの執筆者により専門的事項がまとめられたまさに『砂糖百科』の名にふさわしい本である。砂糖は人間の主要なエネルギー源であるが、甘い=嗜好品というイメージか...
2015年9月8日火曜日
『フードトラップ 食品に仕掛けられた至福の罠』マイケル・モス著、本間 徳子訳
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糖分・塩分・脂肪分を巡る、米国の食品メーカーの内幕を描いた本(原題 "Salt, Sugar, Fat")。 本書における著者のスタンスは次のようなものだ。今や米国人の食卓に加工食品は欠かせないものになっているが、食品メーカーは消費者の健康には目もくれ...
2015年9月1日火曜日
『カウンセリング・心理療法の基礎―カウンセラー・セラピストを目指す人のために』金沢 吉展 編
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カウンセリング・心理療法の道に入る人に対するガイドのような本。 本書は、カウンセラーなどを目指す大学生に向けて書かれており、職業案内的なものも含めて専門分野に入っていく前のガイダンスである。であるから、心理療法の基礎、という表題になっているが治療法のハウツーではなく、本書...
2015年8月24日月曜日
『土壌微生物の基礎知識』西尾 道徳 著
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農業に関係ある土壌微生物について簡潔に説明した本。 農業は土作りが大切だ! とよく言われる。が、土作りとは一体何なのかというのは往々にしてあやふやである。土作りとは、私の理解では土壌微生物の生物相(生態系)を作物の生育の助けとなるように整えることであり、平たく言えば、圃場...
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