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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2015年8月24日月曜日
『土壌微生物の基礎知識』西尾 道徳 著
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農業に関係ある土壌微生物について簡潔に説明した本。 農業は土作りが大切だ! とよく言われる。が、土作りとは一体何なのかというのは往々にしてあやふやである。土作りとは、私の理解では土壌微生物の生物相(生態系)を作物の生育の助けとなるように整えることであり、平たく言えば、圃場...
2015年8月19日水曜日
『西南戦争 遠い崖—アーネスト・サトウ日記抄13』萩原 延壽 著
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外交官アーネスト・サトウの日記で西南戦争の時代を読み解く本。 本シリーズの副題は「アーネスト・サトウ日記抄」となっているが、単なる日記の抄訳ではない。サトウの日記が縦軸とすれば、それに同時代資料が横軸に組み合わされ、重層的に時代の雰囲気が感じられる体裁となっている。アーネ...
2015年8月9日日曜日
『EUの農協―役割と支援策』 ヨス・ベイマン 他編著、株式会社農林中金総合研究所 海外協同組合研究会訳
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EUが2012年に出した農協に関する包括的な調査報告書の日本語訳。 今のタイミングでEUが農協に注目するのにはいろいろな理由がある(その一つは「 南薩日乗 」でも触れた)。 農協の活動が盛んな国(フランスやドイツ)が農業全体も強い傾向があることから、農業振興をしていく...
2015年8月3日月曜日
『西郷隆盛―西南戦争への道』猪飼 隆明 著
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西郷隆盛の行動原理を説明する本。 西郷隆盛は不思議な存在である。明治維新の最大の立役者の一人であるにもかかわらず、(本意ではなかったとは言え)西南戦争を起こし、反明治維新の旗手ともなった。征韓論争では刎頸の友である大久保利通と鋭く対立することも厭わず、朝鮮との外交をなぜか...
2015年7月31日金曜日
『麵の文化史』石毛 直道 著
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麵の歴史を考察する本。 麵とは、伝統食品としては変わったところがある。作るのに特別な道具を必要とし、作るには手間もかかり技術もいる。手づかみでは食べにくく、箸や匙の使用を前提とする。さらには主食的なものでありながら肉や野菜も入っており副食的な部分もある。 このようなこ...
2015年7月28日火曜日
『渡辺芳則組長が語った「山口組経営学」』溝口 敦 著
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山口組五代目組長 渡辺芳則にインタビューした本。 渡辺は山口組組長としては異色の人物。先代の指名ではなく幹部の合議で組長に就任したし、少年時代もいわゆるワルではなく、少年院にも行っていない。賭け事はしないし、親はカタギで親との関係も良好(家庭に問題を抱えた人間がヤクザの道...
2015年7月21日火曜日
『犬と鬼—知られざる日本の肖像』アレックス・カー 著
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本書は、日本の政治・行政機構への痛烈なダメ出しの書である。 日本の政治・行政機構はバブル崩壊までは世界的に称讃され、研究もされてきた。世界一優秀な教育システム、倫理感のあるエリート、「日本株式会社」と呼ばれ官民一体で通商を振興する体制、そういうものの秘訣はどこにあるのか、...
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