書径周游
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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2015年7月31日金曜日
『麵の文化史』石毛 直道 著
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麵の歴史を考察する本。 麵とは、伝統食品としては変わったところがある。作るのに特別な道具を必要とし、作るには手間もかかり技術もいる。手づかみでは食べにくく、箸や匙の使用を前提とする。さらには主食的なものでありながら肉や野菜も入っており副食的な部分もある。 このようなこ...
2015年7月28日火曜日
『渡辺芳則組長が語った「山口組経営学」』溝口 敦 著
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山口組五代目組長 渡辺芳則にインタビューした本。 渡辺は山口組組長としては異色の人物。先代の指名ではなく幹部の合議で組長に就任したし、少年時代もいわゆるワルではなく、少年院にも行っていない。賭け事はしないし、親はカタギで親との関係も良好(家庭に問題を抱えた人間がヤクザの道...
2015年7月21日火曜日
『犬と鬼—知られざる日本の肖像』アレックス・カー 著
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本書は、日本の政治・行政機構への痛烈なダメ出しの書である。 日本の政治・行政機構はバブル崩壊までは世界的に称讃され、研究もされてきた。世界一優秀な教育システム、倫理感のあるエリート、「日本株式会社」と呼ばれ官民一体で通商を振興する体制、そういうものの秘訣はどこにあるのか、...
2015年7月6日月曜日
『百姓たちの幕末維新』渡辺尚志 著
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幕末維新期における百姓の実態を探る本。 「百姓たちの目線から幕末維新を見直してみようと思います」と帯にあったので、私は幕末維新の動乱がどのように百姓たちの生活を変えたのか、あるいは百姓たちの力がどう時代を動かしたのか、ということが本書の主眼ではないかと思っていた。 し...
2015年6月17日水曜日
『世界史をつくった海賊』竹田 いさみ著
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イギリスが覇権国家として発展した裏には海賊の活躍があったことを書いた本。 大航海時代、イギリスは後発国家として国際競争に参入した。最も早く国際貿易を確立したポルトガル、そしてそれに続くスペインといった先行者がいる中で、イギリス(正確にはイングランド王国)は不利な競争をせざ...
2015年6月11日木曜日
『無縁声声 新版―日本資本主義残酷史』平井 正治 著
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日本の資本主義の裏側を大阪・釜ヶ崎から語る本。 著者の平井正治は日雇い労働者として釜ヶ崎に30年も住んでいる人物。しかし凡百の日雇い労働者とはワケが違う。数々の労働運動を興すとともに、史資料の渉猟やフィールドワーク(という言葉は本書には出てこないが)によって日本の資本主義...
2015年5月19日火曜日
『神話の力』 ジョーゼフ・キャンベル&ビル・モイヤーズ(対談)、飛田 茂雄 訳
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ジョーゼフ・キャンベルが神話を題材に人生哲学を語る本。 ジョージ・ルーカスに大きな影響を与えたことで有名な比較神話学者のジョーゼフ・キャンベルが、晩年にテレビの企画でジャーナリストのビル・モイヤーズと対談を行った。本書はその書き起こしである。 その内容は、神話そのもの...
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