書径周游
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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2015年6月17日水曜日
『世界史をつくった海賊』竹田 いさみ著
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イギリスが覇権国家として発展した裏には海賊の活躍があったことを書いた本。 大航海時代、イギリスは後発国家として国際競争に参入した。最も早く国際貿易を確立したポルトガル、そしてそれに続くスペインといった先行者がいる中で、イギリス(正確にはイングランド王国)は不利な競争をせざ...
2015年6月11日木曜日
『無縁声声 新版―日本資本主義残酷史』平井 正治 著
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日本の資本主義の裏側を大阪・釜ヶ崎から語る本。 著者の平井正治は日雇い労働者として釜ヶ崎に30年も住んでいる人物。しかし凡百の日雇い労働者とはワケが違う。数々の労働運動を興すとともに、史資料の渉猟やフィールドワーク(という言葉は本書には出てこないが)によって日本の資本主義...
2015年5月19日火曜日
『神話の力』 ジョーゼフ・キャンベル&ビル・モイヤーズ(対談)、飛田 茂雄 訳
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ジョーゼフ・キャンベルが神話を題材に人生哲学を語る本。 ジョージ・ルーカスに大きな影響を与えたことで有名な比較神話学者のジョーゼフ・キャンベルが、晩年にテレビの企画でジャーナリストのビル・モイヤーズと対談を行った。本書はその書き起こしである。 その内容は、神話そのもの...
2015年5月14日木曜日
『チベット旅行記』河口 慧海 著
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黄檗宗の僧侶によるチベット滞在の記録。 ヴェルヌの『八十日間世界一周』のように面白い。著者はチベットまで仏教の原典を求めに行ったので、私としては当時のチベット仏教の現状に興味があって本書を手に取ったのだが、それがどうでもよくなるほど本書はエンターテインメントとしてよくでき...
2015年5月4日月曜日
『古代中世 科学文化史 Ⅰ <ホメロスからオマル・ハイヤマまで>』 G.サートン著、平田 寛 訳
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科学史の金字塔的な本。 著者のジョージ・サートンは「科学史」を独立した学科として構築することを企図して本書を構想した。「科学史」は、例えば数学史であれば数学研究の一分野(しかもほとんどオマケのような一分野)でしかなかったし、或いは文化史の中の一つのトピックに過ぎない面があ...
2015年4月19日日曜日
『茶の世界史―緑茶の文化と紅茶の社会』角山 栄 著
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茶の近代貿易のありさまを通じて歴史のダイナミズムを感じる本。 本書はいわゆる「物が語る世界史」であり、茶という商材を題材にして近代西洋の資本主義(特に英国のそれ)の様子を描き出している。 第1部は、茶と西洋人との出会い。西洋人が茶に出会ったとき、それは緑茶であった。日...
2015年4月8日水曜日
『ニッポン景観論』アレックス・カー 著
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日本の都市・農村の景観が高度経済成長期以降に大変劣化したことを嘆く本。 著者はイェール大で日本文化を学び、渡日して書、古典演劇、古美術などを研究、さらに京都の町屋が壊されていくことを危惧して修復し宿泊施設として開業。その経験を元に古民家再生コンサルティングなどを行っている...
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