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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2015年1月22日木曜日
『身近な雑草の愉快な生きかた』 稲垣 栄洋 著
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雑草に関する雑学の本。 本書は、ごくごく身近に存在する雑草が、実は多様で高度な生存戦略を持っていることを紹介する本である。この生存戦略の紹介はかなり興味深く、それを知ってどうということはないがフムフムと唸るような趣がある。 そして、著者はそこから人生訓的なものを引き出...
2014年12月18日木曜日
『生活の世界歴史(8) 王権と貴族の宴』金澤 誠 著
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16世紀から18世紀、フランス革命に向かって進む時代に生きた人びとを描く本。 本書も他の「生活の世界歴史」シリーズの本がそうであるように、歴史自体を語る本というよりは、歴史の中に生きる人びとを描く本である。年表的な歴史についてはごく簡略にしか述べられないので、フランス革命...
2014年12月6日土曜日
『発展する地域 衰退する地域: 地域が自立するための経済学 』ジェイン・ジェイコブス 著、 中村 達也 翻訳
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都市の発展と衰退のダイナミズムを説明する本。 著者のジェイン・ジェイコブスは『アメリカ大都市の死と生』で著名な都市の経済論の論客である。彼女は経済学者ではなくジャーナリストであったので、その筆は理論的というよりも経験主義的で、その主張は厳密でもない。しっかり定義せずに新出...
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2014年11月28日金曜日
『農産物直売所(ファーマーズマーケット)運営のてびき』都市農山漁村交流活性化機構 編
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タイトルそのまま、農産物直売所をどう運営していくか、という本。 ただし内容は、農家数人が集まって自前で農産物直売所をオープンさせるということが中心で、例えば規約作り、店番の体制づくりといったことが述べられる。一方で、既にある直売所をどう盛り上げていくかといったような、いわ...
2014年10月20日月曜日
『イスラームの生活と技術』佐藤 次高 著
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中世イスラーム世界における、紙の伝播と利用、砂糖の生産と消費について述べた本。 まず内容以前に、「生活と技術」というかなり広い視野を持った書名ながら、実際には紙と砂糖についての本であり看板に偽りがある。 内容については、短くまとめる世界史リブレットなだけあって、かなり...
2014年10月14日火曜日
『中世シチリア王国』高山 博著
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シチリア王国の歴史本。 シチリアというと、現在のヨーロッパではある意味で辺境の地であるため、高校の世界史などではほとんど登場しない。しかし地中海世界という視点に立ってみると、シチリアはそのほぼ中央に位置し、中世においては交易の拠点でもあり、また文明の結節点でもあった。 ...
2014年10月12日日曜日
『ピアノ―誕生とその歴史』ヘレン・ライス ホリス著、黒瀬 基郎訳
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ピアノの歴史を図像によって辿る本。 本書は、ピアノの発達史というよりも、それを様々な図像によって確認してみようという本である。ピアノそのものが残っている場合はそれを見ればよいとして、ほとんどの古いピアノ(やその前身にあたる楽器)は失われているうえ、特にその姿形も記録されて...
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