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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2014年10月20日月曜日
『イスラームの生活と技術』佐藤 次高 著
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中世イスラーム世界における、紙の伝播と利用、砂糖の生産と消費について述べた本。 まず内容以前に、「生活と技術」というかなり広い視野を持った書名ながら、実際には紙と砂糖についての本であり看板に偽りがある。 内容については、短くまとめる世界史リブレットなだけあって、かなり...
2014年10月14日火曜日
『中世シチリア王国』高山 博著
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シチリア王国の歴史本。 シチリアというと、現在のヨーロッパではある意味で辺境の地であるため、高校の世界史などではほとんど登場しない。しかし地中海世界という視点に立ってみると、シチリアはそのほぼ中央に位置し、中世においては交易の拠点でもあり、また文明の結節点でもあった。 ...
2014年10月12日日曜日
『ピアノ―誕生とその歴史』ヘレン・ライス ホリス著、黒瀬 基郎訳
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ピアノの歴史を図像によって辿る本。 本書は、ピアノの発達史というよりも、それを様々な図像によって確認してみようという本である。ピアノそのものが残っている場合はそれを見ればよいとして、ほとんどの古いピアノ(やその前身にあたる楽器)は失われているうえ、特にその姿形も記録されて...
2014年9月29日月曜日
『マゼラン 最初の世界一周航海』長南 実 訳
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世界で初めて世界一周を行ったマゼラン隊の記録。 本書には、マゼラン隊の一員で無事生還したピガフェッタの『最初の世界周航』と、マゼラン隊の生還者3名からの聞き取り記録をまとめたトランシルヴァーノの『モルッカ諸島遠征調書』を所収する。 ピガフェッタの方は実際の体験に基づい...
2014年9月26日金曜日
『アレクサンドロスの時代(第1巻)―文明の道 NHKスペシャル 』NHK「文明の道」プロジェクト著、 森谷 公俊著
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少し前のNHKスペシャル「文明の道」の第1回「アレクサンドロスの時代」の単行本。 こういうNHKスペシャルの単行本は、番組の内容を深掘りするというより、一種の取材記に近いものがあるので、アレクサンドロス大王やその文明史的影響についての記述はさほど多くはない。ただ、番組を見...
2014年6月27日金曜日
『ペクチン―その科学と食品のテクスチャー』真部 孝明 著
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ペクチンについての先行研究をまとめた本。 ペクチンは、食品のテクスチャー(固さ、食感など)を決める重要な物質だが、構造が複雑で植物ごとに千差万別な組成を持つこともあり、十分に解明が進んでいるとはいえない。であるから、食品製造業の現場においても、科学的というよりは職人の感的...
2014年6月22日日曜日
『おっぱいとトラクター』マリーナ・レヴィツカ 著、青木 純子 翻訳
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ウクライナの近代史を下敷きにして移民のドタバタ騒動を描く気軽な小説。 最近ウクライナの政変があって、実際のウクライナ人は祖国の近代をどう見ているのだろうか? という、娯楽小説を読むにしては鬱屈した興味から手に取ったのだが、ウクライナの近代史に関しては詳しい記述はない。それ...
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