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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2014年6月27日金曜日
『ペクチン―その科学と食品のテクスチャー』真部 孝明 著
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ペクチンについての先行研究をまとめた本。 ペクチンは、食品のテクスチャー(固さ、食感など)を決める重要な物質だが、構造が複雑で植物ごとに千差万別な組成を持つこともあり、十分に解明が進んでいるとはいえない。であるから、食品製造業の現場においても、科学的というよりは職人の感的...
2014年6月22日日曜日
『おっぱいとトラクター』マリーナ・レヴィツカ 著、青木 純子 翻訳
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ウクライナの近代史を下敷きにして移民のドタバタ騒動を描く気軽な小説。 最近ウクライナの政変があって、実際のウクライナ人は祖国の近代をどう見ているのだろうか? という、娯楽小説を読むにしては鬱屈した興味から手に取ったのだが、ウクライナの近代史に関しては詳しい記述はない。それ...
2014年6月11日水曜日
『イスラーム農書の世界』 清水 宏祐 著
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中世から近世のイスラーム世界で著された農書を概観する本。 10世紀から17世紀の中東イスラーム世界(アラビア語を共通語とし、ムスリムが中心となって構成されている世界)では、多くの農書が出現したという。本書では、それらの農書を地域的・歴史的に概観し、そのうちの一書『農業便覧...
2014年6月5日木曜日
『Lemon: A Global History』by Toby Sonneman
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レモンの辿った世界史を語る本。 先日読んだ『Citrus: A History』が期待はずれだったので、リベンジを期して最近出版された本書を手に取った。これは、レモンを中心としたカンキツの世界史を概説する本である。 アジアに発祥したカンキツ(シトロン)は、まずはユダヤ...
2014年5月17日土曜日
『だれでもできる果樹の病害虫防除―ラクして減農薬』田代 暢哉 著
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果樹の病害虫防除、つまりは薬剤散布を効果的・省力的に行うためにはどうすればよいか、という本である。 私はカンキツの無農薬栽培に取り組んでいるが、農薬に対してさほど敵意はなく、無農薬に取り組むからこそ農薬のことをよく知らなければならないと思い本書を手に取った。 本書が強...
2014年5月1日木曜日
『Citrus: A History』Pierre Laszlo 著
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老化学者によるカンキツ類の四方山話。 本書は「A History」という副題だったので、カンキツ類が辿ってきた歴史に関する本かと思い購入したのだが、分量的には歴史部分は半分程度である。また、歴史の記述についても、中心的なのは米国のカンキツ産業がどうして興ったか、ということ...
2014年4月2日水曜日
『薩摩民衆支配の構造―現代民衆意識の基層を探る』中村 明蔵 著
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薩摩藩がどうやって民衆を支配し、それが現在の県民性にどのように影響を及ぼしているかを推測した本。 本書では、近世の薩摩藩における農民の統治政策を概観しているが、著者は古代史の専門家であり、近世史は「興味ある分野」としているに過ぎないので、その記述ぶりは随分と大雑把であり、...
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