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筑摩 世界古典文学全集を読む
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筑摩 世界古典文学全集を読む
南薩日乗
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2014年5月17日土曜日
『だれでもできる果樹の病害虫防除―ラクして減農薬』田代 暢哉 著
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果樹の病害虫防除、つまりは薬剤散布を効果的・省力的に行うためにはどうすればよいか、という本である。 私はカンキツの無農薬栽培に取り組んでいるが、農薬に対してさほど敵意はなく、無農薬に取り組むからこそ農薬のことをよく知らなければならないと思い本書を手に取った。 本書が強...
2014年5月1日木曜日
『Citrus: A History』Pierre Laszlo 著
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老化学者によるカンキツ類の四方山話。 本書は「A History」という副題だったので、カンキツ類が辿ってきた歴史に関する本かと思い購入したのだが、分量的には歴史部分は半分程度である。また、歴史の記述についても、中心的なのは米国のカンキツ産業がどうして興ったか、ということ...
2014年4月2日水曜日
『薩摩民衆支配の構造―現代民衆意識の基層を探る』中村 明蔵 著
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薩摩藩がどうやって民衆を支配し、それが現在の県民性にどのように影響を及ぼしているかを推測した本。 本書では、近世の薩摩藩における農民の統治政策を概観しているが、著者は古代史の専門家であり、近世史は「興味ある分野」としているに過ぎないので、その記述ぶりは随分と大雑把であり、...
2014年3月25日火曜日
『 生活の世界歴史(7) イスラムの蔭に』前嶋 信次 著
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地中海周辺のイスラム文明圏の生活と文化について、10世紀を中心として記述する本。 生活と文化といっても、庶民の衣食住についてはさほど触れられない。むしろ、イスラム文明を担った中心的人物たち、具体的にはカリフとか宰相とか、あるいは文化人たちの織りなす人生のタペストリーを眺め...
2014年1月16日木曜日
『道教の伝播と古代国家』野口 鉄郎、酒井 忠夫編
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日本への道教伝播に関する重要な論文をまとめた本。 本書は、「選集 道教と日本」の第1巻を飾るもので、日本への道教伝播について考察する1920年代の津田左右吉の「天皇考」、黒板勝美の「我が上代に於ける道教思想及び道教について」といった先駆的論文から始まり、1980年代の論文...
2013年12月1日日曜日
『近代日本の戦争と宗教』小川原 正道著
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明治時代の戦争に、各宗教団体がどのように「対応」していったかを詳述する本。 明治政府というものは事実上クーデターによって成立したため、その正統性があやふやなところがあったし、一方、各種宗教団体は自らの存在意義を政府に認めてもらうため積極的に政府に協力する素地があった。その...
2013年11月30日土曜日
『日本の道教遺跡を歩く―陰陽道・修験道のルーツもここにあった』福永 光司、千田 稔、高橋 徹 著
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日本にも道教ゆかりの遺跡があることを紹介する本。 かつては日本には道教は(少なくとも体系的には)伝わってこなかったと考えられてきたのであるが、近年日本文化にも道教が様々な影響を及ぼしてきたことが徐々に認知されてきた。本書は、著者たちが「これも道教関係ではないか?」と考える...
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